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「夕張市立総合病院にまもなく村上医師が赴任します。夕張の医療を必ず支えてくれます」                      

財団医療法人 夕張希望の杜が近く認可されます 指定管理者に選定されれば夕張市の再生へのチャレンジの第1号になるでしょう。全国自治体病院協議会の小山田会長は自ら医師招聘に陣頭指揮してくれました。地域医療振興協会の吉新理事長も大変協力してくれました。

北海道庁・総務省・厚労省も支援してくれました。 町を去ることが出来ない人々に不安をもたれないよう私は後藤市長と頑張って応援します。全国の多くの皆さんから激励の言葉をたくさんいただいております。  経営は民間となります。医師の皆さんに信頼される経営体が 必ず選任されます。志の高い多くの医師の皆さんのご支援をお願い致します。〔長隆) 


除雪車

<夕張よ 再起への提言>3*吉岡宏高氏*まちづくりコーディネーター*高齢化 福祉産業が鍵

2006.12.14 北海道新聞朝刊全道     

 南北に三十キロある夕張市は、石炭を掘り尽くすたびに「南へ南へ」と伸び、集落が分散化した。このため除雪費一つとっても経費がかかる。財政再建を考えた場合、一定の地域集約はやむを得ないと思う。一人しか住まなくなった集落にも除雪車を走らせるのか。それとも移転費を払って転居してもらい、経費削減につなげるのか。選択を迫られるだろう。

*住民と議論大前提

 職員が大幅削減される中、市北部にある大きな市役所庁舎の存続の是非や、学校統廃合で生じる空き校舎の活用策も考える必要がある。もちろん行政と住民の徹底した議論が大前提となる。

 夕張再生の鍵として、私は高齢者に注目している。市人口の四割を占め、“悲観要因”ととらえられがちだが、従来の公共事業依存体質から脱却し、介護、移動販売、宅配事業などの福祉産業を生み出せないだろうか。人一人、車一台あれば、外出時の送迎サービスはできる。

 苦しい生活の人が大半とはいえ、人口比で五千人の年金受給者がいるならば、それだけで年間平均百億円以上の個人所得が夕張にある計算だ。生きがいを持てるサービスの提供と担い手が確保されれば、夕張の中でお金が回る。空き店舗が介護用品店に変われば、経済も活発化するだろう。

 まちづくりには景観などの「装置」も必要だ。財政再建団体入り後の行政に整備が望めない以上、同じ旧産炭地である三笠市などの実践例のように、公園が必要なら市民自らが作ってもいい。既存の装置も大切で、模擬坑道など歴史的財産を持つ石炭博物館は絶対に残すべきだ。

 そうした中、市民が映画祭と観光のNPO法人を相次ぎ設立したのは心強い。行政の役割は補助金交付から、市民が行う事業を具体化させるノウハウの提供へと転換すべきだろう。

*5年以内にめどを

 三百六十億円もの赤字を解消しつつ、こうした街の再構築を図るのは並大抵ではない。急がなければ人口流出が加速するため、めどをつけるのは五年以内が期限だと思う。厳しい住民負担も強いられるが、炭鉱居住者たちは坑内事故などの悲しい苦難の数々を乗り越えてきた。踏みとどまって頑張ってほしい。

<略歴>

 よしおか・ひろたか たくぎん総合研究所主任研究員などを経て、札幌国際大観光学部助教授。三笠市出身。43歳。

北海道新聞社