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『東海大学松前光紀教授にお会いしました。チーム医療が救命のカギであることや最近の医療事情を伺いました〜東海大学 脳外科は 世界最高水準であり高度救命救急センターとして日本医療界を リードし続ける事でしょう〜』(長 隆)

 
CT、MRI、血管造影の検査がベッドを乗り換えず行える治療室 」
  日本経済新聞社が医療専門誌「日経メディカル」と共同で実施した「脳疾患治療の実力病院 全国調査」では、チーム医療を重視し治療成績の向上を目指す病院が上位となった。

迅速投与で高い治療効果が期待できる薬剤が登場、救急隊との連携も重要となっている。調査では当直体制や医療連携が不十分な病院の存在も浮き彫りになったが、上位病院の取り組みから脳卒中治療のカギを探る。

「治療成績」「構造」「過程」の3部門で最高評価「A」となった
東海大病院(神奈川県伊勢原市)の松前光紀教授は「脳卒中治療では適切な画像撮影が重要」という。同病院は放射線技師をCT(コンピューター断層撮影装置)、血管造影、MRI(磁気共鳴画像装置)の三つのチームに分け、各チーム3カ月以上経験のある1人ずつが当直。救急隊から急患搬送の一報が入ると、放射線技師がすぐに適切な画像を撮影できる体制を整えている。

 症例検討会にも放射線技師が参加。「治療状況に応じて撮影しなければならない画像を理解してもらうことで、指示しなくても撮影準備をしてくれ、医師は治療に専念できる」と松前教授。今年1月にオープンした新病棟にはCT、血管造影、MRIの装置を一列に配置した世界初の手術室を導入。患者をベッドから移すことなく、必要な検査が迅速にできるようになり、さらなる治療成績の向上を目指す。

 今回の調査では、死亡率に加え患者の重症度、治療効果などを加味して治療成績を評価。脳卒中にチーム医療で取り組む施設が上位に入ったが、患者数は3年間で2000人を超える病院から、100人に満たない病院まであった。患者数が少なくても好成績を上げている施設も多く、全体の治療成績はばらつきがあったものの、患者数と治療成績の相関関係はみられなかった。

 
(参考記事)
手術中にMRI・血管造影・CT検査可能な新システム/戸田建設施工の東海大病院に導入
2006.11.17 日刊建設工業新聞  
 戸田建設が施工を手がけた東海大学付属病院で、手術中に「磁気共鳴画像装置(MRI)」「血管造影(Angio)」「CT」の3種類の検査を行うことができる新しいシステムが世界で初めて導入された。東海大の松前光紀教授を中心に、関連企業のコラボレーションで開発した3種類一体型の「MRXO」と呼ばれる手術システムで、手術台から患者を乗せ替えることなく検査を行える。すでに米ハーバード大学の関連病院からも引き合いがあるなど、内外から関心を集めており、千葉県内に建設する民間病院にも導入される予定だ。

 MRXOの開発には、松前教授、戸田建設のほか、ベッドのノウハウを有するフィリップスメディカル(オランダ)や手術台に豊富な実績のある瑞穂医科工業(東京都文京区、根本喬社長)が参画。開発のためにカリフォルニア大のメディカルセンターを視察するほか、実物大の模型を活用した検証などを実施した。

 同システムは、治療中にAngioからMRI検査、CTへと手術台をスライドさせることで患者をスムーズに移動させる。今年1月に完成した東海大病院の高度救命救急センター(ER)に設置され、150平方メートル程度の手術室に併設したAngioを中心に、MRIとCTを隣接配置。MRIでも手術を続行できるなどの工夫も施されている。

 ERという特殊な環境に対応するため、手術中の検査、装置単独での検査の両方を行えるようにレイアウトも工夫。室内のクリーン度を確保する要求にも応え、手術室向けの空調システムを採用した。戸田建設では、電波や磁気のノイズによる装置への影響を排除するための遮へいドアを技研興業と開発。これまであまり例のなかったMRI検査室の扉でモーター駆動の自動ドアを実現した。

 戸田建設では、「各社のコラボレーションでノウハウを持ち寄ることで開発に成功した。東海大での施工を契機にして、国内での提案活動を始めている」(竹村和晃建築設計統轄部計画設計部主管)という。3年後を目途に病院関連で受注高1000億円(現在600億〜700億円)を目指す同社は、MRXOを提案活動の有力な手段の一つに位置づけている。

 MRXOは「HOSPEX Japan2006」の特別企画で展示された。