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『一時借り入れ』を全国の自治体病院が調査を始めた。全て不適正な借り入れは無かったと公表しているが地方公営企業法に違反していることは明らかである。融資している金融機関は金融庁の厳しい指導に従わざるを得ない。〜夕張予備軍の2006年度末の資金繰りは待ったなし〜
地方公営企業法第29条
管理者は、予算内の支出をするため、一時の借入をすることができる。
2 前項の規定による借入金は、当該事業年度内に償還しなければならない。但し、資金不足のため償還することができない場合においては、償還することができない金額を限度として、これを借り換えることができる。
3 前項但書の規定により借り換えた借入金は、1年以内に償還しなければならない。但し、借入金をもつてこれを償還するようなことをしてはならない。
自治体病院の一時借り入れは 実質収益対経常費用比率が100%以上でなければ1年以内に返済できないことは誰でもわかる。赤字隠しがなければいくら一時借り入れしてもかまわないとして堂々と借り入れを繰り返している。宮城県と青森県の報道を引用した。
宮城県では 栗原地域医療組合 480000千円 古川市400000千円 岩出山町350000千円 迫町
300000千円 米山町60000千円 石巻市2070000千円 塩釜市2000000千円とっている。
(宮城県の調査)
一時借入金状況:05年度は15市町 金融機関から借り入れ
2006.08.25 毎日新聞
宮城県は北海道夕張市の財政破たん問題を受け、仙台市を除く県内35市町村の金融機関からの一時借入金の状況をまとめた。05年度の決算を調べた結果、一時借り入れをしていたのは15市町。このうち、夕張市のような不適正な運用は確認されなかった。
県市町村課によると、借入金額が最も多かったのは大崎市の70億5000万円。次いで▽石巻市60億円▽塩釜市24億円▽気仙沼市23億円だった。市町村の財源規模を示す「標準財政規模」に対する借入金の割合は、七ケ宿町が24・7%と最も高く、次いで▽大崎市22・06%▽塩釜市21・2%▽気仙沼市15・79%となった。
大崎市などで借入金が膨らんだのは、合併により旧町村の借入金が合算されたのが原因。いずれの市町ともに05年度中の借り入れで、同年度中に全額返済したという。
夕張市は一時借入額が145億円となり、標準財政規模に占める借入金の割合は332%と大幅に膨らみ、財政破たんに追い込まれた。

(青森県の調査)
「赤字隠し」なし/一時借入金 全市町村調査
2006.08.05 東奥日報
県は四日、北海道夕張市の財政破たんを受けて実施した県内全四十市町村の二〇〇五年度の一時借入金調査結果を発表し、一時借入金を利用した不適正な運用による「赤字隠し」はなかったと結論付けた。ただ、七市町村はピーク時の借入金額が標準財政規模の50%を超えており、財政基盤のぜい弱さを露呈した。
一時借入金は、一時的な資金不足を穴埋めするために、一会計年度内に金融機関から融資を受けて返済する短期資金。同借入金は歳入歳出予算に計上されない。夕張市は一時借り入れを繰り返す不適切な会計操作で、各会計の資金不足を穴埋めする「赤字隠し」を行い、市の財政規模を大幅に上回る多額の負債を抱えた。このため、総務省が都道府県を通じ全市町村の実態を調べた。
本県では普通会計とすべての公営事業会計の一時借入金のピーク時の金額を調査。ピーク時の借入金は市平均で約六十億円、町村平均で約十億円だった。標準財政規模に対する割合で見ると、市平均25・9%、町村平均28・2%、県全体では26・6%だった。
県はピーク時の借入金が財政規模の50%を超えた自治体をヒアリング等により点検。黒石市、むつ市は赤字決算となる見込みで、大鰐町はリゾート開発失敗による第三セクターへの財政支出で借入金額が多い。板柳町、鶴田町は病院事業への繰り入れなどのため借り入れている。
県市町村振興課は「一時借入金額は財政指標ではないが、これに頼らざるを得ないことは財政が厳しい状況といえる」と説明する。
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