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TOP ◎ 内科中心の町立国保病院 ◎ 町の人口 約5700人 高齢化率 約36% 「どんな病院を望んでいるのか」、「周りにどんな病院があるのか」ということを考えていくと「病院は分業でないとやっていけない」ということが自然と導き出されてきます。そして、地域医療ということが非常に大切で、地域を心から愛するドクターがいることが鍵を握るとも言われました。病院同士の意味のない競争を捨て、中核病院を中心とした地域サテライト病院という仕組みを作る必要がある。中核病院には財政支援をしてでも総合病院としての機能を維持しなければならないし、サテライト病院は地域の安心の拠点としなければならない。そういう観点から、病院を残すことが一番と考えて行動を開始されたそうです。実は、亡くなられた大江町の前町長が死に際に「病院を頼む」と言われたことが、院長を改革へと揺り動かしたのではと想像されます。 どうして、公設公営では改革ができなかったのか。 親方日の丸的考えでは、どこからお金が入ってくるのか分からない部分が多すぎるということを言われました。そして、年齢と給与の問題があります。一度上げた給与を下げることは出来ず、「足踏み」するしか方法がないのです。昇給停止ということになりますが、根本的に高年棒体質は変わりません。かなりの喧々諤々があったことは想像できますが、結果として民営化することに決まったのです。特定医療法人認可を受けて、地域医療に専念することで、将来にわたって存続可能な体制へと生まれ変わったのです。職員の給与は、行政職給与表適用から医療職給与表準拠に切り替えられました。努力したものが報われる病院経営へと意識改革も進めていかれました。そして、民営化初年度で黒字化を達成するという快挙も成し遂げられました。 院長の「意識改革はあとからついてくる」という発言には感動しました。その成果として、職員が仕事に関して勉強してきており、仕事の処理が速くおこなわれるようになってきたそうです。これからも新大江病院は進化を遂げていくのではと思っています。患者は病院の名前でくるのではなく、医者を頼ってくるのだということを、院長をみていて分かりました。 今回の研修で得る点は沢山ありましたが、「病院の位置づけ」ということが、今後の病院経営において重要であることがわかりました。交通体系がある程度整備されている地域においては、核となる総合病院があれば、周辺地域の病院はサテライトの地域密着型病院で十分だということです。医療器械を競って購入するという愚行とも思える行動も止めなければなりません。 西城市民病院が抱えている問題も新大江病院が解決した問題と同じものだといえます。新大江病院では、一律20%の賃金カットを納得の上で断行されました。そして、自分達の頑張りで経営が上向くことが実証されたのです。痛みを伴う改革ではありますが、改革は早いほうが効果は上ります。西城選出の議員2名が今回の研修に参加されていますので、早い時期に改革の声をだされることを願っています。 もっともっと沢山のことがあったのですが、纏めきれないのでこの辺で終わりといたしますが、ひっきりなしに地方議会の視察が続いているようですので、全国に「新大江病院」型民営化病院が誕生していくことも想像されます。国が主導するようになれば、本当に早い時期に、病院改革が行われてくることでしょう。 |