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書籍ご案内 

日本が学ぶ米国の医療システムと病院経営手法
ー市場原理の導入は日本の医療を亡ぼすか?ー

講 義 録

著者 講師:李 啓充 先生(ご紹介→こちら

文責:特定医療法人協議会
    医療経営財務協会

頒価 5,000円

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医療経営財務協会 本社 東日本税理士法人
TEL 03−3513−6023 03−5951−0707
FAX 03−3513−6024 03−5951−0710
E-mail izai@onyx..dti.ne.jp tokuteikyo@higashinihon.ne.jp



ご挨拶
回、全国自治体病院協議会、及び全国自治体病院開設者協議会のご後援をいただき、李先生をお迎えして当協会で勉強会を開催させていただきました。(李 先生のセミナーが今年の2月に行われました。)
こちら
現在自治体病院は追い込まれております。李先生のアメリカの光と影、特に影の部分を伺って大いに参考にさせていただこうと思いました。
 私は、総務省の地方公営企業経営アドバイザーをしております。全国の自治体病院が、1兆5,000億円、1病院あたり15億円の欠損金を抱えています。要するに、ほとんどの自治体病院が破綻状況にあります。この惨状では、ひょっとしたら株式会社病院に経営させたらよいのではないかという誤解を生んでもらっては困るということで、本日のセミナーを開催させていただいたということであります。
 2004年の暮、総務省・文科省、厚労省合同の「地域医療の確保と自治体病院のあり方検討会」の最終報告が出ましたけれども、我が町の病院はどんな状況であっても残してほしいという、この不合理な動きにつきまして、合理的な再編と適切な経営を行ってもらうための手法が提案されているところでありますが、私は、厚労省が考えております認定医療法人が、自治体病院の指定管理者として最も望ましいと思います。
i 今、名古屋市に300床の病院が5つございますが、私は同市の改革委員会の委員長をさせていただいております。間もなく最終答申が出される予定ですが、この講義録にも書かれております「患者の権利」につきまして、名古屋市は来年度15億円の予算を計上しまして、カルテ工ピューター化をやるそうです。私は、それは大変結構だと思いますけれども、やはり今後カルテにつきましては、本人にはこれを開示する、しかし情報保護法の問題もあります。第三者には開示しないということを、市民に周知徹底するということを、方針として盛れれば大変いいのではないかと考えております。
 今後、弊社といたしましては、非常に経営状態の悪い大阪市や政令指定都市、各県の改革のためにどうしたらよいか、やはり、この講義録の結論である「患者の権利」と「医療の質」、そういう点に着目して改革を行うことが、一番大切であり、効果が期待できるのではないかと痛感したということでございます。
 この講義録が自治体、私立病院問わず今後の病院経営のお役にたつものと確信しております。

2005年4月
特定医療法人協議会・医療経営財務協会
責任者 長 隆

講師紹介

李 啓充 先生
 1980年京都大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院内科系ジュニアレジイデント、京都大学大学院医学研究科を経て、90年よりマサチューセッツ総合病院(ハーバード大学医学部)で骨代謝研究に従事。ハーバード大学医学部助教授を経て、2002年より文筆業に専念。鋭い医事評論で知られる。著書に『市場原理に揺れるアメリカの医療』、『アメリカ医療の光と影』(医学書院)、訳書に『医者が心をひらくとき(上、下)』(ロクサーヌ・K・ヤング編、医学書院)などがある。大リーグ評論でも知られ、「週間文春」に『大リーグファン養成コラム』を連載している。米国ボストン在住。


目次
日本が学ぶ米国の医療システムと病院経営手法
ー市場原理の導入は日本の医療を亡ぼすか?

あいさつ
講師紹介

はじめに・・・・・・・ コロンビアHCA社の方針転換
医療に対する圧力 ・テネット社[米国第2の病院チェーン)
 Tビジネスチャンスの創出を目指す勢力による医療制度改革の動き  ・好成績の秘密
  1市場原理の導入  ・テネット社株価の暴落
・アメリカの保険医療制度 ・ヘルスサウス社
・日米医療費の比較 ・病院系列化
・メディケア(高齢者医療保険)設立の背景 ・医療サービス供給側の生き残り努力
・米国医療費の』年度別上昇率 ・病院が営利化されると死亡率が上昇
・DRG/PPSの創立の背景 3混合診療に解禁
・DRG/PPSのもとで生じるインセンティブ ・混合診療がなぜいけないのか
・入院待機手術ににおけるケアのパターンの変化 ・混合診療の問題点
・医療行為施行率の地域差 ・ニモジピンが許可されなかった背景
・医療警察「PRO」 ・オキサリプラチンの許可が遅れた背景
 ・手術件数の推移 ・混合診療:問題のすりかえ
・外来手術センターの設立 U医療費抑制を最優先目標とする勢力
・ニューヨーク市での平均在院日数の推移 1 保険者機能の強化
・入院から外来への移行 2 高齢者の終末期医療
・医療警察「PRO」 ・高齢者の終末期医療におけるインフォームド・コンセント
・PROからアネジド・ケアへ 耳さわりのよいキーワードの正体
・医療戦国時代の到来 T.市場原理・競争原理を導入(官製市場を打破)
・患者集めの努力[医師による営業活動) U.「公」を減らした「民」を増やす「二階建ての医療保険制度」
・DRG/PPSのインフレ補正 V.患者の選択の幅を広げる
・DRG/PPS導入後の米国医療 医療者は何を心がけべきか
・マネジメント・ケア(HMO)の仕組み T.「新ミレニアムにおける医療プロフェッショナリズム:医師憲章」
・コンサルタント会社により決められる入院期間 U.「3つの根本原則」
・家族/患者へのコスト・シフト V.「プロフェッショナルとしての10の責務」
・マネジメント・ケアへの逆風高まる米国民の怒り ・責務7
・マネジメント・ケアの失敗 ・コストとコスト効率の違い
・市場原理の下での医療の問題点 ・循環器病院予防についての革命的提言
2株式会社による病院経営 ・利害の抵触
・営利病院の経営戦略 W.理想とする21世紀の医療のあり方
・米巨大病院チェーンの犯罪歴 結論
・急成長の秘密 質疑応答
・コロンビアHCA病院に対する犯罪容疑 診療費過剰請求疑惑