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こうしたら自治体病院の建設費は民間並みで出来る
東日本税理士法人代表社員 公認会計士 税理士 長 隆
特定非営利活動法人
医療施設近代化センター
「MFM」第2号 (H18.5月中旬発行予定)
病院建築の事例でないが1部事務組合(自治体)で老健施設(71床)の事例ープロポーザル方式(条件付)−を紹介する。
本来この方式は、「設計案」ではなく、設計を委託すべき「人(設計者)」を選ぶものであるが、設計業者のノウハウと経費の節減を目指し、若干の条件を付した。
その一部を列記すると、『@技術提案に当たって設計の基本方針を提出A平面図、立面図、配置図の提出B建築工事概算見積書の提出C概算工事費を9億円以内にD設計管理委託の見積の提出E参加1社当たり20万円支払い』等である。
外部有識者も参加した審査委員会で、プロポーザル参加意思を表明した3者個別にヒヤリングし、1社を選定。内部プロジェクトチームと細かい調整の上、設計図書等を作成。
10社指名、最低制限価格を設けず入札、民間並み建築費(1床当たり1,000万円)で表1のとおり完成。全室個室の施設で国庫補助金と起債を財源とし、1部事務組合は指定管理者制度を導入し、運営受託法人が償還財源を全額負担、結果、一部事務組合負担なしとなっている。
大手ゼネコン役員の話。「病院1床当たりに1,500万円あれば上」、実態はまだ安くなっている。
千葉県病院局ホームページ・山武地域医療センター基本計画で試算すると1床当たり公設民営で4,100万円となり、公設公営は建築費が割高となる恐れがあると記述している。
地方公営企業アドバイザー事業に関係しているが、実態は1床当たり3,000万円程度〜5,000万円となっており、その後の経営を圧迫する要因にもなっている。
建設費は自治体の関係者、特にトップの姿勢、考えによって適正な価値8民間並み)になると言っても過言ではない。
○老健 建築概要
工
事
概
要
敷地面積 2,481u
駐 車 場 1,347u
建物面積 3,520.36u
71床 3F 1,314.48u
2F 1,314.48u
}
全室個室
1F 841.18u 通所リハ29名
PH 50.22u
工期 平成16年2月〜平成17年3月
建
築
工
事
費
項目
金額(千円)
( )内は設計額
落札率 0.723394
1床当工事費 10,046千円
1u当工事費 202,600円
1坪当工事費 688,600円
建築工事費
(955,080)
713,249
設計管理費
33,818
地質調査費
4,825
事務費
15,600
合 計
767,492
財
源
内
訳
国庫補助金
80,000
起債
687,400
一般財源
92
合 計
767,492
目次
■ 巻頭言 NPO法人と本センターの役割
吉原 健二(医療施設近代化センター理事長)
・・・・・・1
■ 医療の経営環境の変化と医療建築
廣瀬 省 (医療施設近代化センター副理事長)
・・・・・・2
■ 貧弱な病院の原因
河北 博文(医療法人財団 河北総合病院理事長)
・・・・・・4
■ 病院コンサルの出番
木村 政之(国際医療福祉大学教授)
・・・・・・5
■こうしたら自治体病院の建築費は民間並みで出来る
長 隆(Osa Takashi)(東日本税理士法人代表取締役)
・・・・・・6
■ 精神科病院の施設に対する支援
竹内 義男(医療施設近代化センター理事)
・・・・・・7
■ ケースリポート
□医療法人人生仁会 須田病院
建設発注の明と暗
経営の健全性が大前提
須田 俊(医療法人人生仁会 須田病院専務理事)
小田 義久(医療施設近代化センター研究員)
・・・・・・8
・・・・・12
■精神科病院の機能分化への施設整備を支援する
橋本 壽(医療施設近代化センター研究員)
・・・・・16
■あとがき 池田 弘(医療施設近代化センター専務理事) ・・・・・・・・・・・・・・18