川崎市は北部医療圏の必要病床数および二次救急医療機関が不足していたことから、新病院を建設することを決定、平成14年から建設工事に着手し、昨年9月に竣工させた。新病院は1日、二次救急医療を担う中核病院「川崎市立多摩病院」として開院した。管理運営については指定管理者制度を採用、学校法人聖マリアンナ医科大学が民間のノウハウを活かした効率的運営を行う。 新病院は、市立病院として様々な診療機能を充実させている。特に市民ニーズの高い救急医療については、救急災害医療センターで対応。専任救急医8名と看護師53名の手厚い配置による、24時間365日体制の二次救急医療を実施する。三次救急医療に関しては、同市にある聖マリアンナ医科大学病院がバックアップしていく。また、施設を免震構造とするとともに屋上にヘリポートを整備、災害拠点病院として地震等の災害時にも医療機能が確保できるようにした。 患者本位の医療サービスを提供する中核的サービス部門「医療相談センター」は、正面玄関近くに設置された。専任スタッフ10名(看護師、SW等)と兼任スタッフ5名(医師、薬剤師等)を配置し、様々な医療相談や予約検査説明、入院・退院受付などを実施する。検査説明コーナーでは、全ての予約検査について、検査内容・検査前後の注意等を説明する。同センターには地域医療連携室も設けられており、病病・病診連携が進められる。 また、電子カルテシステムを軸とした綜合医療情報システムを導入。患者の会計待ち時間等の短縮を図るとともに、患者情報の一元化により、医療の質向上、徹底的な効率化、コストの削減などを目指す。腎センターでは透析治療(20床)も実施される。 最新鋭の医療機器としては、新世代検出器を搭載した64列マルチスライスCT、MRI(1.5テスラ)2台、IVRCT、マンモグラフィなどを導入した。 新施設は、14,260平方メートル。登戸駅からは徒歩5分の好立地の場所にあり、駅とは遊歩道で結ばれている。駐車場は178台分を確保している。 病床数は376床(一般)だが、開院時は232床でスタートした。病棟は3階から6階に設けられており、快適な入院生活が送れるよう、4床室は1ベッド当たり10平方メートル以上を確保、さらに、病室は木目調の床や木のロッカーを採用している。診療科目は18科を標榜。 なお、新病院開院にあたり川崎市の担当者は「あくまでも市立病院として、公的医療機関としての機能を確保していきたい。また、民間ならではのノウハウを活かした患者サービス向上、健全経営を行って生きたい」などと述べる。 |