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『豪華病院の建築を阻止することによって 自治体と自治体病院の同時破綻を防ぐことが出来る。〜香川県立病院の基本計画も一定の評価はできるが 私はあくまで 1平方メートル当たり18万(民間平均)で必要十分であると考えます。』(長 隆) 


香川県立白鳥病院


 香川県は以前から検討していた基本構想を基に、平成1811月に基本計画を固めたと報道されております。

・基本計画には施設整備の考え方も示されております。1床あたりの面積65uは近年の自治体病院の平均を用いたとのことです。
・昨年12月にまとめた計画では40億程度必要とのことでしたので、建築単価を民間並みの単価としたのでしょう。
・香川県立白鳥病院は一般的な病院ですから 、坪当たり84万円もかける必要はないと思います。坪当たり70万円以下でいいものが出来ると思います。
・基本計画では、施設整備について
@過剰な設備は排除する。
Aデザインのシンプル化を図る。
B必要最低限の品質にとどめる。
C既製品を用い、特注品は使わない。
D特殊な工法を使わない。
E内装の簡素化を図る。
F地下を作らない。となっております。

自治体としては工夫のあとが見られます。
・必要な機能を確保して、延べ面積を抑える工夫を今後どうするのか、建築単価(255千円)をどこまで下げることが出来るのか興味のあるところです。
・プロポーザル第二次審査の評価基準は、評価項目として、「担当チームの対応」。評価事項として、取組意欲「課題に対する提案の的確性・独創性・実現性」となっています。
課題として5点示されています。建築費削減方策や延べ面積の有効な活用方策等が求められております。

・ただし本気でやる気があるかどうかです。 議員等からの話の排除が出来るかです。
・建築の入札段階でなく、設計段階でコストコントロールが必要です。
・そのためには、香川県が考えている条件を設計者に明示する必要があります。
 
@
福祉医療機構の医療貸付の標準建築単価が耐火建築(5階以上)u当たり214,800円ですので、香川県としては、255,000円は従来と比べ相当安くしたと思います。建築費25億を坪当たりでみますと847600円ですが、民間であれば延べ面積も抑え、もう少し安く建築すると思います。(9750u*0.3025=2949.38坪 25/2949.38=847600円)

A
建築単価の外に、1床65uがどうかの問題になります。150床でどのような機能持つかの考え方です。福祉医療機構の標準建築面積は一般病院で1床当たり60u、地域医療支援病院等で1床当たり70u、救急病院等で67uとなっております。

B
プロポーザル提案の良し悪しを誰が審査するか(判断するか)の問題があります。香川県で判断する能力があるのかです。
設計関係の学者ではコストコントロールの能力は無いことに留意する必要があります

C
公共建築の仕様がどのようなものかわかりませんが、過剰な仕様はもっと工夫すべきものと思います。

D
建物のデザインに凝らないことも建築費を引き下げる要因です



(
報道記事)
地方から地域から・四国-県立病院の設計平均単価
2006.12.15
 建設通信新聞  
   香川県立病院改築の基本設計プロポーザルで「単価は民間病院の単価(1m2当たり25万5000円)以内とする」という条件づけが話題になっている。

 設計に際しては、
(1)過剰設備などの排除
(2)
必要最低限の品質にとどめる
(3)デザインのシンプル化・・・・などが明記されている。低コストの追求が、ここまで来たか、という典型的なケースになりそうである。


 物件は香川県立白鳥病院の改築。ポイントは単価25万5000円。これは民間病院の平均落札価格である。病院の規模は150床(1床65m2)で、規模は延べ9750u。最初から建築費25億円と固定した上での、基本設計プロポーザルという点である。県立病院は県の建物だから、公共建築の仕様になる。しかも「耐震強度は1.5」を求めているという。県立病院課も「近年の自治体病院の平均単価は1u当たり40万7000円」と示した上で「より低額な民間病院の平均単価を目途にすることにした」としている。改築工事は当然、入札するわけだから、設計段階での価格とは一致しないのが通例だが、最初から「公共仕様で、民間価格」を発注者のニーズとしているところがユニークと言えばユニークか。

 プロポーザルは公募型の2段階で、1回目の提案書の提出が12日に締め切られた。「参加表明者の数は教えられない」(県立病院課)としているが、10者を超える提出があった模様だ。これによって今月末までに数社を選定し、2回目の提案書の提出を2007年2月初旬までに求め、同月末に設計者を特定する。成り行きが注目されるプロポーザルである。