TOP
全自病総会
Japan Medicin
2005年(平成17年)5月23日(月曜日)
小山田会長
医師不足に強い危機感

 全国自治体病院協議会は19日、東京都内で2005年度定時総会を開いた。冒頭のあいさつで小山田恵会長は、「自治体病院を取り巻く状況はことのほか厳しく、医師不足は病院の存立にもかかわる危機的状況にある」と改めて危機感を示した。その上で、「こうした難関を突破するために組織を挙げて課題に取り組み、将来の明るい展望を目指し活動を展開していく覚悟だ」と述べ、会員の協力を呼びかけた。
 総会で小山田会長は、自治体病院が直面している課題に対する認識と、解決に向けて取り組むべき方向性について、所信を表明した。
 医師不足問題の解決策の1つとしては、医療機能の集約化が挙げられるが、地域の利害関係も絡み「総論賛成、各論反対」で実現が難しいといわれる。小山田会長は「地域に任せてもなかなか進まない」とし、国が主導して進めるべきだとの認識を示した。
 また、「病院の再編、ネットワーク化を進めなければ自治体病院の今後はあり得ない」としながらも、その実現は10年、20年後になるとした。もし医師の引き揚げで診療科の休止を余儀なくされた場合、近隣の自治体病院の開設者、院長らが集まり地域医療確保のための機能的連携について話し合うことの重要性を強調。「明日からでもできる」取り組みとして実践を求めた。
 特に医師不足が問題となっている産婦人科や小児科については、学会とも協力しながら取り組む意向をみせた。
 総会では昨年の役員の改選後、欠員となっていた副会長枠に岡山県立岡山病院の中島豊爾院長が選任され、副会長は計4人となった。また、05年度の事業計画と予算を了承した。新規事業としては、昨年、総務省と全自病が相次いでまとめた報告書を受けて、医師確保対策の1環となる「自治体病院・診療所医師求人求職支援センターは4月1日に設置、運営を開始しており、費用には2000万円を計上した。