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『長野県 飯田市立 飯田・高松分院97床の 廃院に思う』  (長 隆)
               
 今から10年前の1997年2月27日・28日, 飯田市立 飯田病院と飯田市立 高松病院に 総務省の アドバイザーとして 訪問いたしました。  
アドバイザー制度が 発足して 2年目でした。  1993年に 高松病院がある旧上郷町の編入合併により 市立病院として引き継がれたのでした。   10分離れた場所に 大型で救急対応で評価の高い飯田市立病院で 十分な 医療供給体制でした。    
 高松病院は 確か外科の院長さんで 手術台帳拝見したところ全く行っていませんでした。講評で「合併時の書面での約束(協定)があるとはいえ 病院の役割は終わったと申し上げました。 当時コメディカルの幹部からも是非即廃院して 吸収して欲しいと陳情されたことを記憶しています。
 その後1999年に4億円かけて改装し・業績も良くなったと 全国自治体病院協議会の院長研修で関係者からうかがい・危機感で頑張れたのかとは思いましたが結局 財政的に破綻状況となり廃院されました。  病院職員も住民も 合併時からは廃院吸収を望んでいたのです。  巨額で無駄な住民負担を回避し  毎年2億円 10年間飯田病院に 人材と医療機器投資が行われたなら 医師不足もあり得なかった といえます。私の 講評が その当時は非公開であったことが悔やまれます


(以下 中日新聞引用です)

複眼 飯田市・高松分院 閉鎖へ 
公立病院の共存は困難 医師不足で患者減 役割分担 効果なく

2006.01.16             
 【長野県】飯田市立病院高松分院(同市上郷黒田)が二〇〇七年三月末で閉鎖する。慢性的な医師不足による病床規制などで患者数が減り、採算性が悪化していた。高松分院はもともと飯田市が編入合併した旧上郷町の町立病院。平成の大合併で公立病院を複数抱える自治体が増える中、高松分院の閉鎖は、公立病院を共存させる難しさを浮き彫りにしている。(西尾玄司)

 飯田市議会十二月定例会初日の昨年十一月二十九日、牧野光朗市長は冒頭あいさつで、高松分院の閉鎖を初めて明らかにした。しかし、議場からどよめきは起きなかった。赤字が続く分院の閉鎖は、早くから市議らにとって想定内だった。

 旧上郷町議だった市議の岩崎和男氏は「愛着のある病院で断腸の思いだが、産科不足など市全体の厳しい医療環境を考えればやむを得ない」と理解を示す。分院に人間ドックを受けに来ていた同市桜町の女性(63)も「個人病院より設備が整い続けてほしいが、これだけ赤字続きでは仕方ない」と話した。

 高松分院は一九四六(昭和二十一)年、旧上郷村の診療所として開設。九三年に飯田市が旧上郷町を編入合併した際、市立高松病院として引き継いだ。住民の総合病院志向が強まる中、五科しかない上、飯田市立病院から車で約十分の距離。“高松離れ”は進んだ。

 事態を打開するため、九九年に飯田市立病院を本院、高松病院を分院として役割分担。急性期医療を本院が担い、リハビリや介護療養など慢性期医療を分院で対応してきた。分院は四億円かけてリニューアルされた。しかし、勤務医師が開業のため相次いで退職したことや、医療行為に対して保険から医療機関に支払われる診療報酬が、〇二年度に引き下げられたことなどが、経営の悪化に拍車をかけた。

 四人体制だった常勤医師は、一昨年から医師が確保できず現在は二人に。整形外科は休止となり、昨年四月からは九十七床の病床を療養型のみの五十四床に制限。この影響で、入院、外来患者数とも急減した。緊急的な営業助成として九八年度から本年度まで、一般会計から計十六億八千二百万円が支出され、“倒産”の危機は誰の目にも明らかだった。

 リニューアル当時から、存続の難しさを訴えていた柄沢紀春市議は「判断の遅れが累積赤字を増やした。責任は誰が取るのか」と批判する。閉鎖する〇六年度末には、約八億円の借金が残る見込みだ。飯田市立病院の河野純事務局長は「合併から五年しかたっていない当時は、閉鎖を地元住民に理解してもらうのは難しかったのでは」と話す。

 「選挙で選ばれる首長が、市民サービスの低下を招く病院の閉鎖は決断しにくい」と指摘する病院関係者も。旧上郷町との合併は難産だった。田中秀典前市長の一期目では成し遂げられず、二期目で合併できた。それだけに、合併時の存続の合意を簡単にはほごにできなかったという。

 平成の大合併で、複数の公立病院を持つ市が全国的に増えている。昨年四月、旧尾西市と旧木曽川町と合併した愛知県一宮市(人口約三十八万人)は、市立病院の数が四つとなり、財政負担や病院間の役割分担が問題となっている。

 地域医療の連携のあり方に詳しい独立行政法人国立病院機構長野病院(上田市)の武藤正樹副院長は「高松分院の閉鎖は、少ない資源を有効活用する『選択と集中』の流れの中で当然のこと。病院を分散させるメリットは全然ない。合併で複数の病院を持った全国の自治体でも、病院のセンター化が進むだろう。合併議論の過程で、医療機関の問題をもっと話し合うべきだ」と指摘する。