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『誰が医療を崩壊させる事になるのか?』 (長 隆)

国民健康保険中央会の「高齢社会における医療報酬体系のあり方に関する研究会〜報告書〜」の結論(要約)を見て大変驚いた。
支払い者側の経済論理優先のとんでもない研究である。
国保中央会という団体は国民の立場でなく財務省の下請け機関なのか?
良質の医療提供の機会を機械的に奪うなどということを結論としているのは驚きを超えて憤慨に堪えない。
委員は低所得な患者の立場を真剣に考えているのであろうか?
医療崩壊に手を貸すことになろう。
医療費の削減と医療の質の向上は自治体病院の1兆円の毎年の赤字・特に国保直進病院の抜本改革の聖域に踏み込んでから研究して欲しい。自らの改革に手をつけず愚かな制度の導入を提言する人は高額所得で過疎地の本当の苦しみを知らない。
夕張・豪雪39キロ・この僻地で「どこへでも」をどのように制限するというのか?私の理解不足かもしれないので是非各委員のご意見を聞かせて欲しい。
規模の大きい団体であり影響力が絶大であるから研究過程 議事録の公開と意見募集が不可欠である。
国民の支持は全く有り得ないと思う。

委員の中に 私が尊敬している方が2人居られるので 是非議事録を公開して欲しい。

(私がとんでもないという理由)
かかりつけ医機能の再構築を求めるのはよいが いつでも・誰でも・何処へでもの中から 何処へでもを制限すればよい というのである
また人頭制の採用を主張している。

国保中央会は 医療費の支払いに歯止めをかけたいなら聖域に踏み込むことこそ先決・開業医優位の報酬体系が続く限り医師不足を解消できない。また病院の経営を安定化させることが緊急の課題である。


岡山県医師会 国保中央会の報告書に反対する決議
 
 岡山県医師会は110日開催の本年度第37回理事会に於いて、全会一致で以下の決議を採択しました。


                                

 平成181225日付で、国保中央会より提示された『高齢社会における医療報酬体系のあり方に関する研究会』の報告書に於いて、『診療所のかかりつけ 医を登録主治医とし、初期診療に於いては登録された主治医以外受診出来なくさせるというフリーアクセスの制限と、診療報酬はその登録した高齢者の人数 に応じた定額払い方式とすること』を求めている。

 このような人頭制社会保険制度を導入した英国においては既に医療が破綻し、 悲惨な結果を招いている厳然とした事実がある。自由な受診を制限するこの制度の導入は、現在の日本の医療を根底から破壊するものであり、国民の健康を 預かる医療人として、到底容認出来るものでなく、断固反対する。



                           
平成19110

 岡山県医師会
日医ニュース(平成19120日)
平成181227
国民健康保険中央会の研究会報告書について

 鈴木満常任理事は,「高齢社会における医療報酬体系のあり方に関する研究会」(国民健康保険中央会)が取りまとめた報告書についてコメントした。
 同常任理事は,まず,竹嶋康弘副会長が委員の一人として参加している同研究会の報告書の内容について,日医も賛成したとの誤解を招くような報道が一部でなされたことを問題視し,遺憾の意を示した。
 そのうえで,日医の考えは同研究会のなかで十分主張したものの,国保中央会という保険者の立場で報告書が作成されたうえに,最終的な取りまとめは水野肇同研究会委員長に委ねられた経緯を説明した。
 「かかりつけ医に登録した後期高齢者の人数に応じた定額払い制度を導入すべき」とした報告書の内容にも触れ,「人頭払いにすれば,『いつでも,どこでも,だれでも』というフリーアクセスのうちどこでもが阻害され,医療の質を低下させる.これは,フリーアクセスを制限している英国での国民医療の状況を見れば明らかであり,その経験を日本の教訓とし,同じ過ちを犯すべきではない」と述べた。
 さらに,かかりつけ医が担うべき役割で「従来の出来高払いの枠組みに収まらない機能」として示された四項目に関しても,
(一)「後期高齢者の健康状態の把握と健康上の相談」は,保険適用の可否を検討すべき,

(二)「診察・治療(専門医や病院への紹介を含む)」は,本来,出来高払いを基本とすべき,

(三)「リハビリテーションの指導」は,専門医の確認や指示が必要な場合がある,

(四)「ターミナルケアヘの対応と看取り」は,患者の尊厳が重要であり,包括での支払いについては国民的議論が必要として,いずれも人頭払いの形を取る必要がまったくないことを強調した.
 最後に,同常任理事は,後期高齢者医療制度について,日医としての見解をまとめるべく,現在,会内委員会(高齢者の診療報酬体系検討委員会,社会保険診療報酬検討委員会)に付託して鋭意検討中であると述べ,慎重に議論を進めているとの考えを示した。