市立病院、民間と統合・再編へ 泉大津市、和泉「生長会」と合意

2020.01.01

市立病院、民間と統合・再編へ 泉大津市、和泉「生長会」と合意 /大阪府
2019.12.30 



 泉大津市は25日、市立病院(230床)と和泉市の社会医療法人生長会府中病院(380床)の統合・再編に向けて生長会と基本合意書を取り交わし、発表した。公立病院と民間の統合は府内では異例だ。

 市は同市穴田の生長会所有地や公園の一部(計1200平方メートル)に、高度急性期医療に特化した病院(約300床)を2023年度までに建設する。現市立病院の機能は周産期、小児医療の100床程度に絞り、主に高齢者向けの回復期医療は府中病院に委ねる。

 市によると、市立病院は18年度末の資金不足額が4億5千万円を超え、20年度には収入に対する資金不足額の比率が国の経営健全化基準(20%)を超える見通しだ。こうしたなか、生長会側から統合・再編の打診があり、今年8月から協議を重ねてきたという。

 ただ、市が市議会に初めて説明したのは10月。多くの診療科が市立病院からなくなることなどについて、議員から懸念の声が相次いだという。市民向けの説明もこれからだ。市は「市広報紙2月号に掲載し、説明会も開いていく」とする。

 新病院の整備には120億円程度かかる見込み。市は起債(借金)で対応し、償還費用の半分は生長会が負担するとしている。

 吉田利通・市総合政策部長は取材に「性急といわれるかもしれないが、病院経営は待ったなしで、この方向しかないと判断した。市民や議会に理解を求めていく」と話した。(加戸靖史)