登米市2病院 民営化を

2019.10.04

登米市2病院 民営化を/豊里・米谷/総務省が提言 累積赤字が157億円を超える登米市病院事業について、市が委託した国の経営アドバイザーが改善策として「市立3病院のうち、豊里と米谷の2病院を民間に委託す
2019.10.02 河北新報 


登米市2病院 民営化を/豊里・米谷/総務省が提言

 累積赤字が157億円を超える登米市病院事業について、市が委託した国の経営アドバイザーが改善策として「市立3病院のうち、豊里と米谷の2病院を民間に委託するか譲渡すべきだ」と提言をしていることが1日、分かった。2病院は厚生労働省が「再編・統合が必要」と公表したリストにも挙げられており、統廃合の議論が進むことが予想される。

 市が本年度委託した総務省「地方公営企業等経営アドバイザー派遣事業」の報告書によると、人口8万弱の同市で今後の人口減や医療需要縮小を踏まえれば、現在の市立3病院2診療所の運営維持は困難とした。

 その上で登米市民(227床)を救急患者や手術などに対応する急性期医療の病院に、豊里(99床)、米谷(90床、総事業費45億円で2月新築)は回復期・慢性期に特化した病院に、と役割を分担。豊里と米谷の経営形態を変更し「民間委託・譲渡の検討を提案したい」としている。

 2病院の医師や看護師など、市職員は登米市民に異動。集約により、急性期医療を担う人員を厚くして入院患者を増やし、病院の経営改善につなげるのが妥当だとしている。

 報告書は、市病院事業の地方独立行政法人化にも言及。非公務員型の運営体制を構築し、医師の報酬を厚遇することで医師不足の解消が可能とした。2021年4月の独法化を目標に移行準備室を設立し、それまでに11億円(簿価)の債務超過も解消する必要があると提言している。

 厚労省は9月下旬、全国424カ所の公的病院を「再編・統合の議論が必要」として公表。県内で挙がった19病院の中に、豊里と米谷が入っていた。同省は来年9月までに結論を出すよう求めている。

 熊谷盛広市長は「国の機関から示された提言であり無視できない。三つの病院機能の役割分担や病床規模の適正化、経営形態の見直しなどについて、何が最善なのかをきちんと議論していきたい」と話している。