地方独立行政法人 加古川中央市民病院18年度決算

2019.07.11

地方独立行政法人 加古川中央市民病院18年度決算 黒字過去最大を更新 経常収支21億円超に
2019.07.10


 加古川中央市民病院(加古川市加古川町本町)を運営する地方独立行政法人「加古川市民病院機構」は9日、2018年度の決算を公表した。経常収支は21億7千万円の黒字で、過去最大の黒字額だった17年度をさらに約2億円上回った。今月で開院から丸3年となる新病院は、年々経営の安定化が進む。

 同日にあった、外部の有識者らでつくる評価委員会で報告した。経常収支の黒字は6年連続。17年度に引き続き、設立者である市の一般会計から繰り入れる運営費負担金(16・6億円)を除いた収支でも黒字を達成した。

 同機構は黒字額を拡大した要因として、18年春から乳腺外科を開設して乳がんの治療体制が充実したことや、1日当たりの外来患者数が前年度比5・5%増の1433人となったことなどを挙げた。入院患者数は微減だったが、平均在院日数の短縮(10・2日から9・8日)によって効率性が高まり、外来とともに診療単価は向上。医療業務の収入である医業収益のうち、外来は9・7億円、入院は8・7億円の伸びを示した。

 一方、課題だった満足度の低下について、患者対象のアンケートでは外来で83%(前年度比20ポイント増)、入院で92%(同5ポイント増)が「満足」「やや満足」と回答し、ともに改善した。不満点の一つとされる外来の平均待ち時間は2分増の45分だったが、「接遇・応対」の評価が上がった。

 同機構は「今後はより質の高い医療や、満足度の向上を目指す」としている。(切貫滋巨)