地域医療振興協に依頼 医師派遣 水面下で交渉 松崎町診療所誘致計画

2019.06.20

地域医療振興協に依頼 医師派遣 水面下で交渉 松崎町診療所誘致計画(市川幹人/松崎支局)

 

 

 松崎町が2021年4月の開設を目指す1次救急診療所誘致計画について、町は6日に開かれた6月定例会最終本会議で診療所の運営団体や医師を公募すると説明していたが、すでに地域医療振興協会(東京都)へ医師の派遣依頼などを水面下で交渉していることが18日までの県や町関係者への取材で分かった。長嶋精一町長は早ければ28日にも臨時会を招集し、本年度当初予算から削除されていた診療所実施設計費1200万円を含む補正予算案を提出、可決して早急に建設したい方針だ。

 地域医療振興協会は自治医大OBらが中心となって組織し、医師が不足している過疎地域の医療機関などへ勤務医・代診医の派遣などに取り組む。

 伊豆半島南部では河津町の今井浜病院や西伊豆町の安良里診療所、田子診療所を同協会が運営しており、こうした実績から松崎町も同協会への打診を決めたとみられる。

 長嶋町長は11日に開かれた町政懇談会で住民らに対し、「医師の派遣実績のある団体と交渉を進めている」と強調。「仮に診療所が赤字になっても撤退しないようにする。住民福祉サービスの高い町づくりを目指す」と述べていた。

 町は旧岩科幼稚園の既存園舎を改修し、診療所として活用する。概算総事業費は医療機器購入費3400万円などを含め約1億9千万円。過疎債や県補助金を充てる。

 同計画を巡っては、4月の「議会解散に伴う町議選」前の3月定例会で誘致場所が妥当でないなどとして関連事業費が削除され
た。

 

 

(松崎支局・市川幹人)

静岡新聞