事務管理職員育成研修の開講にあたって 岡山市立市民病院の豊岡です。 事務管理職員育成研修へようこそ。

2019.04.11

事務管理職員育成研修の開講にあたって
岡山市立市民病院の豊岡です。
事務管理職員育成研修へようこそ。
本日この岡山市民病院に15道府県から38名の受講生を迎えることができて嬉しく思います

これから皆さんと一緒に病院経営の勉強をしていきます。
1年間の長丁場になりますが、頑張ってついてきてください。
勿論、真の病院経営者への道は、1年間の研修でマスターできるような簡単なものではな
く、皆さんは、この研修を終えた後も、夫々の病院で、現実の病院経営・運営上の課題・
問題点と向き合い、経験を積みながら、精進していく必要があります。
その意味で、岡山市民病院での研修は、皆さんが今後、真の病院経営者になっていくためのワンステップに過ぎません。
ですから、まず皆さんは、この研修の中で、今後皆さんが病院経営者になっていくために最低限必要な「基礎的な知識とスキル」を身に付けていってください。
また、それをその後の実際の病院経営・運用で活かしていく中で、情報交換・相談して、
助け合い、励まし合っていく仲間を作ってください。
皆さんが病院経営者になっていくための「基礎的な知識とスキル」と「仲間を作る場」を
提供するのがこの研修の最大の目的です。
さて、鉄鋼会社の職員だった私が、その傘下の企業立病院の経営再建に派遣されてから18
年経ちます。
初めて「病院の常識イコール世間の非常識」の世界に触れ、その「封建的・身分差別的・
男尊女卑的・保守的・前近代的」な病院業界の体質にショックを受けて、「病院の経営・
運営のやり方は産業界より50年遅れている」と痛感し、「病院業界をまともにして世間の
常識に近づける。病院経営を近代化して合理的な理屈に合ったものにしていく」と誓った
時のことを今でもよく覚えています。
しかし、それから18年経ち、いくつかの病院で経営改革・再建を実施してきたものの、病
院業界全体の経営刷新・近代化にはまだ遠く、「日暮れてなお道遠し」の感があります。
そこで、「自分1人で個々の病院の経営改革・再建に取り組んでも物理的時間的に限界が
ある。なら、次代の病院経営者を教育・育成しよう。自分がこれまで全国各地の病院で経
営改革・再建を実施してきた中で得た病院経営の知識・テクニックのエッセンスを伝授す
ることで、次代の病院経営者を育てよう。彼らが夫々の病院で病院経営・運営に取り組む
ようになれば、結果として病院業界全体の改革も出来る。それが回り道なようでいて結局
、今の病院業界を刷新していく近道になる」と考えました。
それが今回、私が事務管理職員育成研修を開講しようと考えるに至った動機です。
私がこれから皆さんに教える病院経営の知識やテクニックは、私の過去18年間の病院経営
再建実務から得られた経験則的なもので、絶対的普遍的なものではありません。
また病院の抱える問題点・課題は、個々の病院ごとに1つ1つ異なり、病院を取り巻く経
営環境も不断に変化していきます。
従って、今回の研修で皆さんが得たものが即、また未来永劫、皆さんの病院の経営に役立
つわけではありません。
この研修で得たものをベースに、夫々の病院のその時々の課題に合わせて解決に寄与でき
るよう創意工夫適用できてこそ、病院経営の実際の役に立ちますが、そうなるかどうかは
、これからの皆さんの精進にかかっています。
それを皆さんはこの研修で作った仲間とともに追求していってください。

私もこの研修で皆さんと病院経営を勉強していく中で、より高い次元の病院経営者となる
べく努力していきます。
それでは一緒に事務管理職員育成研修を始めましょう。

2019年4月13日(土)
岡山市立総合医療センター本部事務局長
兼岡山市立市民病院事務部長
豊岡 宏