広尾国保病院が地方独法に移行

2019.04.04

広尾国保病院が地方独法に移行
2019.04.02 北海道新聞


 【広尾】十勝管内広尾町国保病院は1日、地方独立行政法人に移行した。市町村運営の病院では道内初。北斗病院(帯広)の協力を受け医業収益の改善を図る。新理事長に鎌田一・社会医療法人北斗理事長が就任した。

 町は国保病院に一般会計から年4億円を繰り入れてきたが、さらに収支不足が見込まれるため、柔軟な運営が可能になる独法化を決め、北斗病院に協力を求めた。北斗病院の医師派遣を受け、総合診療科、耳鼻咽喉科を新設、整形外科を拡充し、患者数の増加を図る。院長には社会医療法人北斗新得クリニック(十勝管内新得町)の前院長計良(けいら)基治氏が就いた。

 中期計画(19~22年度)では医業収益は約1億4千万円増加し、町からの繰入金は約1億円減る見込み。村瀬優町長は「町民が安心できる医療を提供する使命を果たしたい」と述べた。(大能伸悟)

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広尾町国保病院「再構築のモデルに」*帯広「北斗」理事長会見*院内に研究機関設立
2019.04.02 北海道新聞朝 


 【広尾】地方独立行政法人に移行した町国保病院の理事長に就任した社会医療法人北斗(帯広)の鎌田一理事長は1日、国保病院で記者会見し「全国に先駆けて、地域医療を再構築するモデルとしたい」とした上で、病院内に研究機関を新設したことを明らかにした。総合診療医の教育や情報通信技術(ICT)、航空機を活用した遠隔地医療を推進し、医療の地域間格差の解消につなげる考えだ。

 記者会見には鎌田理事長と計良(けいら)基治・新院長(社会医療法人北斗新得クリニック前院長)が出席した。計良院長は総合診療科、耳鼻咽喉科の新設など医療体制の充実を強調した上で、運営については「責任感を持って病院を良くしていく」と話した。

 地域医療のモデルづくりを目指す研究機関の名称は「十勝地域医療研究所」。総合診療ができる医師を養成するほか、希望した患者の電子カルテを北斗病院と共有し、治療の効率化を図る。脳梗塞などの患者が国保病院で撮影したコンピューター断層撮影装置(CT)を、北斗病院の脳外科医が24時間体制で診断する。

 地域間の医師の偏在を解消するため、小型航空機を使った医師の派遣も行う。

すでに旭川-帯広間では医師を派遣しており、将来的には国保病院に短時間で医師を派遣する考え。


計良院長は「(日高管内などの)周辺市町村も含めた地域医療の拠点にしたい」と話した。(大能伸悟)