外部精度調査の整備課題/日衛協のフォーラム

2019.01.15

外部精度調査の整備課題/日衛協のフォーラム
2019.01.11 Medical & Test Journal



 日本衛生検査所協会はこのほど、東京都内で、医療フォーラム21「医療法等の一部改正による影響と検体検査の将来像」を開催した。日本臨床検査医学会理事長の矢冨裕氏、日本臨床衛生検査技師会副会長の横地常広氏ら4人がシンポジストとして発言し、改正医療法の今後の課題として外部精度管理調査の体制整備などを挙げた。

 矢冨氏は、「今回、医療機関にも法令の網がかけられた。ISO15189を取られている病院では、それほど大きな変化はないかもしれないが、診療所などでは精度管理を着実に高めていかなければいけない」と指摘。外部精度管理調査については、日本医師会や日本衛生臨床検査技師会で実施されているものがあるが、項目数や年1回の実施に限られていることに触れ、法改正を機に調査の在り方を見直すべきとの考えを示した。

 前厚生労働省医政局地域医療計画課の益田泰蔵氏(国立病院機構下志津病院臨床検査技師長)も「外部精度管理調査の体制づくりは、一番の課題と考えている。遺伝子検査は項目が少なく、一般検査でも実施されていない項目がある」と指摘。外部精度管理調査の調査項目を充実させるための体制づくりを課題に挙げた。

 日臨技の横地氏は、精度管理責任者について、「医療機関の全ての検体検査の精度管理に責任を持つ立ち位置と認識している」と強調。精度管理責任者の人材育成に取り組んでおり、会員が学べるeラーニングを用意したと説明した。外部精度管理調査については、さまざまな施設が受検できるように見直しを進めている。これまでに日臨技の調査を受検したことがある診療所を対象にアンケート調査を実施しており、項目の選定やカテゴリーの分類などを検討していると説明した。

 日衛協前副会長の田澤裕光氏(KBBM代表取締役社長)は、「今回の法令改正は非常に有意義だが、高度で複雑な検査も、一般検査も全部、一つの型に入れている。それらは分けて考えるべきだと思う」と話した。

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