「大町総合病院、独法化検討を」 個別外部監査結果、病院が報告

2018.12.20

「大町総合病院、独法化検討を」 個別外部監査結果、病院が報告
2018.12.19 信濃毎日新聞



 大町市立大町総合病院は18日、経営悪化に伴って実施した個別外部監査の結果について、牛越徹市長や市議会に報告した。2011~17年度の状況について「経営破綻の状況にある」と指摘。緊急対策と中長期対策が必要とした。

 個別外部監査によると、7年間の赤字の原因は、給与費と設備投資にあると指摘。11年以降、医師確保が困難な中で他の医療スタッフを先行して採用し、それが収益を圧迫したと分析した。加えて、耐震化や新たな医療機器の導入など、大型投資が続いたために減価償却費が増加したとした。

 今後に向け、医業収益が微増しており、再建への材料もあると強調。予算が単年度主義で、経営に必須の中長期の計画立案ができないことや、予定外のことが発生して迅速な対応が求められる場合も市議会の承認が必要な点などから、地方独立行政法人への転換を検討すべきだとした。

 同病院の井上善博院長兼事業管理者は同日、自身の給料を来年1月から3年3カ月間、月額7・3%削減すると明らかにした。井上院長は「個別外部監査の結果を重く受け止めている。さまざまな指摘を経営健全化計画に取り入れたい」とした。牛越市長は「真摯(しんし)に受け止め、ただちに実現できるものから取り組みたい」と述べた。

信濃毎日新聞
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大町総合病院 市長 独法化に前向き 監査報告受け=長野
2018.12.19 


 ◆債務解消「最大の努力」

 大町市立大町総合病院の個別外部監査結果報告書がまとまり、18日、外部監査人の公認会計士から開設者の牛越徹市長に報告された。中長期的で弾力的な運営ができる地方独立行政法人化が提案され、牛越市長は「累積債務の解消を前提にしっかり視野に入れていきたい」と語った。

 報告書は、現在の経営について「債務超過状態で経営破綻の状況にある」と指摘した。赤字の原因を医師不足で思うような収益が確保できない中、スタッフの増員と設備投資に踏み切ったためと分析。「相当踏み込んだ緊急対策が必要だ」とした。

 2017年度末に14億円に達している一時借入金について「恒常的で巨大な額になっており、地方公営企業法に違反している」とした。その上で〈1〉病院収益の改善〈2〉未稼働の資産の処分〈3〉市からの繰入金や貸付金で返済--といった方法しかなく、早期に返済方針を策定すべきだと求めた。

 今年度は医業の収益増や職員給与の削減など経費削減で約2億3000万円の収益改善が見込まれるといい、牛越市長は「提案は真摯(しんし)に受けとめ、必ず実現するように最大の努力をしたい」と話した。外部監査を受け、市は来年1月、経営健全化計画の素案を示す方針。

 監査を担当した小林邦一・公認会計士は「医業収益が微増しているのは心強い。収益を少しずつ増やし、無駄な経費を減らしていくしかない」と語った。

読売新聞