赤字続く市立芦別病院*経営見直しへ検討委

2018.12.06


赤字続く市立芦別病院*経営見直しへ検討委*市「最低限の支援」前提
2018.11.29 北海道新聞朝刊地方

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 【芦別】市は年明け後にも市立芦別病院(一般病床98床、療養病床31床)の経営の在り方を見直す専門家らの委員会を設置する。財政難で一般会計からの支援を現状のまま続けることが困難なためで、経営規模や経営形態の変更を含んだ抜本的見直しに着手する。(藤浪淳)

 同病院事務部によると、市立病院事業会計は、資金不足比率が財政健全化法で定める20%を超えない範囲に抑えるため、一般会計から約3億円を毎年度繰り入れている。2018年度は2億9千万円繰り入れた。

 だが人口減による税収減などで、今後、同程度の支援を続けることは困難と判断。19年度から市立病院に対する支援を「赤字の補填(ほてん)」から「資金ショートを防ぐための必要最低限の支援」に改める。

 これで一般会計からの繰り入れは1億円程度に圧縮されるが、資金不足比率が20%を超え、国の経営改善指導の対象となる見通し。新たな委員会は指導対象となることを見込んだ上で、20年度末までに経営健全化計画を策定する。委員は約10人で、病院経営に精通する医師やコンサルタントらが加わる予定。荻原貢市長は「市民の医療センターとしての医療提供体制は堅持したい」としているが、経営形態の見直しにも踏み込み検討する。

 市は市職員全員に実施中のアンケートで市立病院の今後について《1》市が直接運営して、最低限可能な診療科と入院病床を維持《2》指定管理(公設民営)として民間医療機関などに委託《3》地方独立行政法人を設立して経営を譲渡《4》民間医療機関等へ譲渡または売却《5》他の市立病院または民間病院と統合-を選択肢として挙げており、委員会でもこれらが検討される見通し。

 同病院は現在、常勤医は内科2人と循環器科2人(1人は内科兼務)、泌尿器科1人。月~金曜に外来診察するのは内科、泌尿器科。循環器科は週2日の外来診察と月1日、ペースメーカー専門外来を実施。外科や整形外科、眼科など6科は出張医師が週1~3日、外来診察する。入院対応は内科、循環器科、泌尿器科。