医業収益 増えるも赤字 伊勢総合病院の昨年度決算

2018.09.14


 医業収益 増えるも赤字 伊勢総合病院の昨年度決算
2018.09.12 


 【三重県】伊勢市楠部町の市立伊勢総合病院は、二〇一七年度も本業の医業収支が七億四千万円の赤字だった。十一日に市議会九月定例会に上程された一七年度決算認定案で分かった。

 決算書によると、外来や入院などの医療サービスで得た医業収益は五十億七千七百万円で、一六年度に比べ二億二千二百万円(4・6%)増えた。その理由は、入院患者数と一人当たりの利用料が改善したことで、入院収益が前年から一億八千三百万円(5・9%)増え、三十二億六千四百万円になったためとみられる。

 入院患者数は、医師が増えた内科で三千人、他院の紹介患者の受け入れを始めたリハビリテーション科で二千九百人増えた。地域医療支援病院に指定されたことや、新たに高額な医薬品を導入したことが、一人当たりの利用料の増収につながった。

 一方、人件費など医療サービスにかかった医業費用は五十八億一千九百万円で、一六年度より千二百万円(0・2%)増えた。昨年十月の台風21号で水につかった薬品やカルテの復旧費用がかさんだのが響いた。

 医業収益の増加によって、赤字幅は一六年度に比べ二億一千万円縮小したが、それでも医業収支全体は赤字となった。一九年一月には新病院が開院し、さらに負担増が見込まれる。担当職員は「地域病院としての役割を果たしつつ、多くの患者さんに来てもらい、赤字を減らしていきたい」と話していた。(青木ひかり)

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 個室利用料を増額

 来年開院の新病院

 伊勢市楠部町の市立伊勢総合病院は、二〇一九年一月開院予定の新病院の個室利用料を改定する。関連する条例の改正案が十一日、市議会九月定例会に上程された。

 周辺の急性期病院を参考に、個室の広さや設備に合わせて価格を増額した。最も数が多いタイプは、トイレ付きで一八・二~二〇・九平方メートルほどの広さ。市内在住者が六千四百円(千四百円増)、市外在住者が八千円(千五百円増)となる。

 ホスピス病棟の個室も同程度の広さで、金額は一般病棟の半額。一般病棟の患者より入院期間が長くなることに配慮した。

 一般病棟には、トイレと風呂に加えてキッチンが付いた特別室を新たに設置する。金額はこれまでの最上級個室より四千円高く、市内在住者は一万二千円、市外在住者は一万五千円。(青木ひかり)

中日新聞社