病院機構 5年ぶり黒字 広島県府中市 地域包括ケア病床効果

2018.08.07


病院機構 5年ぶり黒字 広島県府中市 地域包括ケア病床効果
2018.08.03 中国新聞


病院機構 5年ぶり黒字

府中市 地域包括ケア病床効果

 府中市の市立2病院を運営する地方独立行政法人府中市病院機構は1日夜、評価委員会に2017年度決算が3千万円の黒字になったと報告した。黒字化は5年ぶり。ただ、医師減少で18年度に入り外科手術ができない状況が続いており、経営にとっても人材確保が大きな課題となっている。(山崎雄一)

 市民病院(鵜飼町)と北市民病院(上下町)を合わせた医業収益は32億7400万円。前年度に比べ1億7300万円増えた。19年度まで4年間の中期計画で、17年度は3400万円の赤字を見通していたが、地域包括ケア病床の導入などが収益増に貢献した。黒字は機構が発足した12年度以来。市が年度途中に繰り出す追加支援も初めて受けなかった。

 一方、市民病院の常勤医師は内科や婦人科など計8人。3月以降、外科医2人と耳鼻咽喉科医1人が退職し、常勤医師が1人となった外科では手術ができなくなっている。

 このため、中期計画は18年度に800万円の黒字を見込むが、機構は「外科の入院患者が減るなどし、黒字は厳しい状況。医師確保へ新たな方法を検討中」としている。

 会合は福山市内であり、広島大、岡山大の両病院長や府中地区医師会長たち5人の評価委員と小野申人市長たちが出席。委員からは経営改善を評価する声とともに、医師確保への市の積極的な関与を望む意見が出た。

 法改正を受け、年度ごとの業務実績の評価者は評価委から小野市長に移る。市長は評価委の意見を踏まえ、月内に機構の評価をまとめ、9月の市議会定例会で報告する。