予算規模1割財調に 東千葉MC再建へ全力 初当選した鹿間陸郎東金市長

2018.07.31

予算規模1割財調に 東千葉MC再建へ全力 初当選した鹿間陸郎東金市長

 4月の東金市長選で初当選した鹿間陸郎市長。「喫緊の課題」に掲げた財政再建へ、就任直後から市の業務の実態把握を行ってきた。慣例で維持されてきた事業を中心に経常経費の2割削減を幹部に指示する一方で、市の貯金に当たる財政調整基金が2018年度末見込みで約9億5千万円に目減りしていることを問題視。予算規模の1割に当たる約18億円程度まで積み立てることを目標に据えた。

 -事業の見直しについて。

 「各課へのヒアリングである程度状況は把握できた。慣例になっているだけの予算や、疑問符が付く事業もある。本年度予算は既に動いているので、ヒアリングの結果を生かし、来年度から思い切ってメスを入れていく」

 -コスト削減には従来も取り組んできた。財政再建の道筋は。

 「これまでの経常経費削減は数%。それでは足りない。15~20%カットする気持ちで臨まなければ財政再建できない。次期の予算編成までに各課に考えさせ、結果が不十分なら自ら手を付ける」

 「本年度一般会計の予算規模は184億円。まずはこの4年間でその1割程度の財政調整基金は積み立てたい」

 -東金市と九十九里町が設立団体となる地域中核病院「東千葉メディカルセンター(MC)」の再建策は。

 「千葉大学や千葉県を訪ね、健全経営化に向けた支援と指導を要請してきた。まだ県が示している追加支援の内容中身は何も決まっていない。中身が見えて約束ができた上で初めて『支援が決まった』となる。自ら先頭を切って話し合っていきたい」

 -赤字の救急部門の支援について医療圏内自治体に負担金を求めたいと訴えている。

 「まずは周辺自治体との関係づくりが重要。担当課レベルで意見交換をさせ、その上で年内に山武郡内の各首長に自らアプローチをかけたい」

 -病院の人件費や材料費が高すぎると指摘している。

 「これまでは経営の事後報告を受ける評価委員会しかなかったが、新たに『経営健全化会議』が発足し、市長として加わることになった。設立団体の意見がしっかり反映できるようになる」

 -財政再建の一方で、費用のかかる市街地整備などハード面にどう取り組むのか。

 「民間資本をいかに活用するか検討していく。『金がないから何もやらないでいい』ではなく、『今は将来設計の時期』とプラスに捉えるべき」

 -まちづくりの方針は。

 「従来よりワンランク上に立ち、県内で、首都圏で、東金市がどういう役割を担っていけるのか、広域的な視点で山武郡の中心都市としてのプランニングを行っていきたい」

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「設立団体が負担を」 東千葉MCへの支出否定 大網白里市
2018.06.08 千葉日報
 
経営難に陥っている東金市の地域中核病院「東千葉メディカルセンター」の救急部門への負担金について、隣接する大網白里市は7日、定例市議会の一般質問で「設立団体が負担すべき」と答弁し、支出の考えがないことを改めて強調した。同センター運営を巡っては、設立団体の東金市で先月就任した鹿間陸郎市長が「山武郡全体の課題として負担金をお願いする」と周辺自治体への財政支援の要望を公約に掲げていた。

 この日の大網白里市議会で、鹿間市長が求めている負担金について問われた市健康増進課は「現在、財政支援の要望はない。財政的負担は基本的に設立団体がすべきと考える」と答えた。

 鹿間市長は同日、東金市役所であった定例記者会見で大網白里市の答弁に対する受け止めを問われ「担当者がどう言ったか承知していないので答えられない」とした上で、「(大網白里市の)金坂市長には毎日のように顔を合わせる機会がある。(要望に)いつごろ伺えばいいか今後話し合いたい」と話した。

 同センターは東金市と九十九里町が設立団体となり、2014年に開院した。山武長生夷隅医療圏で唯一、命に関わる重症に対応できる「3次救急」部門がある総合病院。16年度までの累積赤字は43億円に膨らんでいる。