町立松前病院「優良」表彰*健全経営・研修医ら受け入れ評価

2018.07.11

町立松前病院「優良」表彰*健全経営・研修医ら受け入れ評価
2018.07.07 北海道新聞朝
 

【松前】町立松前病院(八木田一雄院長)が、全国自治体病院開設者協議会(東京)などが選定する本年度の「自治体立優良病院表彰」を受けた。黒字経営や積極的な研修医受け入れなどが評価された。同病院の地方独立行政法人化を巡り、町と意見対立した前院長が退職してから約2年。本年度から研修医らの受け入れを本格再開し、院内は活気づいている。

 優良病院は地域医療に貢献し、健全な経営をする病院に贈られる。町立松前病院は診療科を限定しない「全科診療(総合診療)」を掲げ、経営は2008年度以降、黒字が続き、17年度も約1億300万円の純利益を見込む。

 一方で16年7月末に前院長が退職し、別の常勤医も続いて退職した。一時は医師4人体制になり、研修医や医学部研修生の受け入れは16~17年度、縮小していた。今年4月、串間孝朗医師、市立函館病院前副院長の松村尚哉医師が加わり、医師が6人に増えた。研修医や研修生の受け入れを本格的に再開し、本年度は初期研修医20人、研修生5人を受け入れる予定だ。

 6月に研修で滞在した研修生の札幌医科大(札幌)5年、磯川真里奈さん(22)は「採血など大きな病院では学ぶことができない技術を習得できる」。初期研修医の海老沢佑さん(27)=横浜市立市民病院=は「診療時に、家族のサポートや習慣など患者の生活背景を考えることが多い。何でも診る経験が勉強になっている」と語った。

 町立松前病院も「研修医や研修生の受け入れは、教育熱心な医師らのモチベーションにつながる」とする。6月21日に東京都内のホテルで開かれた表彰式には、八木田院長や石山英雄町長らが出席。八木田院長は「地域医療を行うに当たり、大きな励みとなる」と謝辞を述べた。(高野渡)