登米市は7月4日午後7時、登米町の登米公民館で、診療所が休診に至った経緯や市立病院全体の医師不足の現状、他の医療機関への送迎バス運行について説明会を開く

2018.07.05

登米市は7月4日午後7時、登米町の登米公民館で、診療所が休診に至った経緯や市立病院全体の医師不足の現状、他の医療機関への送迎バス運行について説明会を開く
市民病院新築移転へ 医師確保へ環境整備


 宮城県登米市は同市迫町佐沼の市民病院(257床)を新築移転する方針を固めた。

慢性的な医師不足を解消するため、新人医師の実習を独自に行える国の制度の指定を目指し、施設整備する。

熊谷盛広市長は8日開かれた市議会6月定期議会で、建設財源確保のため国や県と折衝を進めていることを明らかにした。
 市は、新築移転の時期と場所、規模は未定としている。関係者によると、市内一円からアクセスしやすい交通の利便性の高い場所が有力候補地として挙がっているという。
 市議会一般質問で熊谷市長は「あらゆる選択肢を視野に入れ、県や国と相談し多種多様な財源メニューを検討している。病院環境の整備はラストチャンスだと思っている。早急に示したい」と答弁した。
 
同病院は市内7カ所にある市立3病院4診療所のセンター機能を果たすが、新人医師が2年間、幅広い診療経験を積む場となる「基幹型臨床研修病院」の指定を受けていないため独自に研修医を募集できず、その後の若手の地元定着が望めない状態が続いている。
 
加えて建物の一部は築43年で老朽化が著しく、非常用電源や調理施設などの重要設備が地下にあり、水害などの災害時に機能を失うリスクがある。

研修先は新人医師が選択するため、市は古い医療設備のままの増改築だと敬遠される恐れもあるとみている。
 
市立病院の医師は2005年の広域合併による登米市誕生時は計45人いたが、現在の3病院4診療所体制で計30人に減少。うち60歳以上が11人と高齢化が著しく今後も減少する見通し。
 常勤医が足りず、津山診療所は今年4月に休診に追い込まれ、登米(とよま)診療所も8月から休診する方針を決めている。
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6月28日
登米市、2診療所休止 医師確保めど立たず

医師の確保ができず、8月から休止となる登米診療所
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 登米市登米町の市立登米(とよま)診療所が常勤医師の確保のめどが立たず、8月から休止されることが5日、分かった。市は4月から同市津山町の市立津山診療所も休止している。市は近くの民間医院で受け入れできない患者について、市内の別の病院に通えるよう巡回バスの運行を検討している。

 登米診療所は内科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科の4診療科があり、内科は平日午前の週5回診療で、一日平均33.2人が受診する(4月現在)。東北大医学部の応援を受け、整形外科は週1回、眼科と耳鼻咽喉科は週2回診療をしている。市は8月1日以降、これらを全て休診とする。
 同診療所を存続するには内科の常勤医1人の確保が不可欠。市は県の医師確保事業「ドクターバンク制度」で2016年度から2年間派遣を受け、診療所長の医師を常駐させてきたが、今年3月の任期満了とともにこの医師が不在となり、その後、県からの派遣が打ち切られた。
 市は「患者への影響が大きすぎる」として、4月から暫定的に市内の二つの市立病院から医師を派遣して診療を続けてきたが、応援医師の負担が大きすぎて長期間の継続は難しいと判断、休診に踏み切った。
 同市では05年の広域合併前の旧町単位で公立病院体制が存続。一部は再編されたものの、登米市民(迫町)、豊里(豊里町)、米谷(東和町)の3病院と、上沼(中田町)、よねやま(米山町)、登米、津山の4診療所体制が続いてきた。
 市医療局は「3病院本体の医師確保すらままならない。このままだと診療所の運営だけでなく、市立病院全体の存続にも関わる問題で抜本的な改革が必要」としている。熊谷盛広市長は「市民には大変ご迷惑をお掛けする。医師が確保できるよう全力を挙げる」と話している。

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 宮城県登米市登米町の登米(とよま)診療所が医師不足のため8月から休診することについて、同地区の住民らが21日、診療継続を求める陳情書を市と市議会に提出した。
 陳情書は住民3374人分の署名簿を添え、「登米診療所の常勤医を確保して勤務体制を整備し、診療を継続してほしい」と求めている。
 登米地区町内会振興協議会の佐々木康明会長ら15人が市役所を訪れ、熊谷盛広市長、及川昌憲議長に陳情書と署名簿を手渡した。
 熊谷市長は「このような状況に陥り申し訳ない。現段階では医師が確保できる状況になく、8月から休診して送迎バスの運行を検討している。患者さんが不便にならないよう、しっかりと対応していく」と答えた。
 市は7月4日午後7時、登米町の登米公民館で、診療所が休診に至った経緯や市立病院全体の医師不足の現状、他の医療機関への送迎バス運行について説明会を開く予定。