富山逓信病院を譲渡 日本郵政が富山市に 来年4月 市民病院が機能を引き継ぎ

2018.06.22



    


富山逓信病院を譲渡 日本郵政が富山市に 来年4月 市民病院が機能を引き継ぎ
2018.06.21 北国新聞


 富山逓信病院(富山市鹿島町2丁目)が来年4月にも富山市に譲渡される方向で、運営会社の日本郵政(東京)と調整が進められていることが20日、関係者への取材で分かった。不採算となっている病院事業の合理化が狙いで、同病院のスタッフや診療機能は富山市民病院が引き継ぎ、まちなか医療の拠点施設としての役割を引き続き果たすとみられる。


 逓信病院は旧逓信省の職員向けに全国に開設され、2007年の郵政民営化に伴い日本郵政が事業を引き継いだ。日本郵政が15年に東証1部に上場して以降、収益力強化のために赤字部門の病院事業の整理・縮小を進めている。

 関係者によると、事業合理化の一環で富山逓信病院の引受先を探していた日本郵政と、まちなかでの地域医療の充実を目指す富山市の思惑が一致した。

 昨年4月に開設された市まちなか総合ケアセンターのまちなか診療所は往診機能に特化しており、市側にとっては市中心部の定住人口の増加施策と併せ、まちなかの地域医療拠点の強化を図る狙いもある。

 富山逓信病院の医師や看護師らの雇用は継続する見込み。現有施設の利活用の方向性を含め、市と日本郵政が具体的な譲渡内容を詰めるとみられる。

 20日、富山新聞社の取材に対し富山逓信病院の担当者は「日本郵政に聞いてほしい」と述べた。日本郵政は「担当者が不在のため答えられない」(広報部)とした。


★〔富山逓信病院(とやま・ていしん・びょういん)〕

 1964(昭和39)年開院。内科、外科、婦人科、眼科、整形外科の5科を置き、病床数は50床。一般診療に加え、リハビリテーションや各種健康診断を行っている。