室蘭3総合病院のあり方検討会*2病院に再編で調整*時期や経営形態 難航も

2018.05.14

室蘭3総合病院のあり方検討会*2病院に再編で調整*時期や経営形態 難航も
2018.05.11 北海道新聞 


 市立室蘭総合、日鋼記念、製鉄記念室蘭の市内3総合病院の将来のあり方を議論する「地域医療のあり方検討会」が、現在の3病院を将来的に2病院に再編することを目指す方向で調整していることが10日、関係者への取材で分かった。提言書をまとめ、5月中にも市長に提出する見通し。ただ、再編には異論も根強く、提言書のとりまとめが難航する可能性もある。(水野可菜)

 複数の関係者によると、提言書では計4回行われた会議の内容を踏まえ、将来の病院数や経営形態に言及する見通し。病院数は「2病院を目指して再編を検討する」方針とみられる。

 病院数を2病院とするのは、人口分布や地理的観点から蘭東地区と蘭西地区に一つずつ病院が必要という考え方もある。委員の一人は「3病院のうちどれか1病院を閉鎖すべきだという意図ではない」と話す。再編時期は各委員で見解が分かれており、明示できるかは不透明だ。

 再編した場合の経営形態についても方針が決まっておらず、検討会で出た「経営を一つの法人に統合する」「(異なる法人が運営する病院などをグループ化する)地域医療連携推進法人をつくる」「急いで結論を出すべきでない」などの意見を併記するとみられる。

 提言を受け、市や3病院などは別の会議を設ける予定。職員の雇用を確保することを前提に、再編への考え方の整理、具体的な項目の議論を進める見通し。

 提言書は会長が原案を作成し、それに対する各委員の意見を事務局である市が取りまとめる。寄せられた意見に基づき、原案は数回にわたり修正されてきたが、委員の中からは「各病院の意向が十分に反映されていない」など不満の声も出ている。

◇地域医療のあり方検討会◇

 人口減を踏まえた地域医療の再構築を目指し、昨年11月に室蘭市の諮問機関として発足。道が2016年に策定した地域医療構想で、西胆振の病床数の目標が「25年までに(15年比)27%減」と定められたことがきっかけ。市立室蘭総合、日鋼記念、製鉄記念室蘭の3総合病院のほか医学部のある道内の大学、医師会などの委員10人で構成。

北海道新聞社