くらて病院 医師6人辞職表明 病院側「町長が人事介入」

2018.03.20

くらて病院
医師6人辞職表明 病院側「町長が人事介入」
毎日新聞2017年9月12日


 
 福岡県鞍手町の地方独立行政法人「くらて病院」の内科医6人が来年3月末で辞職することを表明した。病院には「来年4月には診療に支障をきたす可能性が高く、近隣の病院、医院を紹介する」旨の張り紙が出され、深刻な事態となっている。

 病院側は、背景として、徳島真次町長が人事に介入するなど逸脱した権限行使があるとして、「職員一同」名で徳島町長に要望書、町議会に嘆願書を提出した。11日の議会一般質問の答弁で、病院側の指摘について、徳島町長はすべて否定した。

 同病院は17診療科、224床で、2013年度に町立から独法に移行した。8月に就任した河野(こうの)公俊理事長は「後任医師探しは難航しており、このままでは病院の存続も危ぶまれる」と話す。徳島町長は「患者に迷惑がかかるのが一番の問題で、設置者として地方独立行政法人法に基づき、病院に改善命令を出すことも考えている」としている。【武内靖広】



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くらて病院、中期計画見直し案 医業収益18億円減の見込み /福岡県
2018.03.08朝日新聞



 地方独立行政法人くらて病院(鞍手町)の「第2期中期計画」の見直し案が、7日開会した町の定例議会に示された。3月末で内科医6人全員が退職する影響で、現行計画比で約18億5千万円の医業収益の減額を見込んでいる。その影響で全体の純利益では3億円近い赤字に転落し、積立金を崩して対応する。

 計画は今年度から4年間の病院の運営方針をまとめたもの。病院の建て替え議論が進んでいることと、内科医の退職で提供可能な医療体制に大幅な変化が出たことで計画の見直しを迫られた。見直し案によると、4年間の医業収益は123億841万円から104億5612万円に減額。純利益は4億7279万円の黒字から、2億9074万円の赤字になる見通し。

 病院によると、新年度の医師の補充は現在、非常勤の医師らによって外来に限れば3分の2程度は埋まったという。ところが、6人の内科医が担当していた入院患者や、約60人いた透析患者の多くが他の医療機関に転院するため、収益に大きな影響を及ぼすという。

 その見直し案も、医師退職の影響が2018年度のみにとどまることを前提としている。19年度以降も患者の数を従来の水準に戻すのに十分な医師が確保できなかった場合、さらなる収支悪化も予想される。くらて病院事務局は「引き続き、医師の確保に努める」としている。

 また、今年度に基本設計に着手する予定で延期になっている病院の建て替えについては、建設改良費を大幅に増額し、約66億7千万円を盛り込んだ。

 くらて病院をめぐっては、徳島真次町長による権限を越えた人事介入が発覚。これを受けて、昨年12月には町議会が徳島町長に対する辞職勧告を決議した。徳島町長は7日の施政方針表明で「病院の移転・建て替えについては、法令で与えられた権限の範囲で病院と連携を図りながら全力で進める」と述べた。(小田健司)


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福岡県/鞍手町議会 町議が町長の責任ただす くらて病院問題 「収支悪化も」/筑豊
2018.03.13 西日本新聞 


 鞍手町の地方独立行政法人「くらて病院」で内科常勤医師6人全員が今月末で退職する問題が12日、町議会一般質問で取り上げられ、議員から第2期中期計画(2017~20年度)の変更や徳島真次町長の政治責任などをただす質問があった。議会は町長の一連の不適切な発言に抗議するとして13日、文書を提出する。

 病院問題では「徳島町長の逸脱した権限行使に不信感が募った」として内科常勤医師全員が退職する。これによる入院患者の減少などの影響で、中期計画では純利益が約4億7千万円の黒字から一転3億円弱の赤字とする変更案が会期中の定例会に提案されている。

 12日の議会で、町側は20年度まで年度ごとの内科常勤医師数、入院患者数などの見込みを示したが、議員からは「見込み通りの医師が確保できなければ、病院の収支はさらに悪化する」などの指摘があった。

 徳島町長は自らの政治責任について「病院の建て直しを行っていくことが私の責任」などと答弁した。

 (木下良弘)