岡波総合病院が移転計画 成和中学校跡地に 伊賀市支援 /三重県

2018.02.22

岡波総合病院が移転計画 成和中学校跡地に 伊賀市支援 /三重県
2018.02.21 朝日新聞
 

伊賀、名張両市の2次救急医療の一角を担う岡波総合病院は20日、施設を現在の伊賀市上野桑町から、約4キロ南西にある成和中学校跡地(上之庄)に新築移転する計画を発表した。建物の老朽化に加え、現在地の救急搬送の便の悪さなどが理由という。中学跡地を管理する市は、土地の無償貸与などで支援する考えだ。

 病院を運営する社会医療法人「畿内会」理事長の猪木達院長が、同日の市議会全員協議会に出席して基本計画を報告した。岡本栄市長には1月に計画書を提出したという。

 岡波総合病院は1922(大正11)年に現在地に創業。病床数335床を有し、伊賀地域の2次救急医療を伊賀市立上野総合市民病院、名張市立病院との3輪番体制で担っている。市民からは「岡波さん」の愛称で親しまれている。

 病院によると、現施設は62年築の建物に増築が重ねられ、老朽化が進んで、一部は耐震性の観点から県に建て替えを求められているという。周辺は住宅密集地で道幅が狭く、駐車場も不足し、救急車の通行に影響を与えている点も問題化している。

 移転先の成和中学校は91年に新設され、校区再編に伴って2012年に閉校し、21年間で幕を閉じた。跡地は名阪国道や国道368号(名張街道)に近く、広域的には救急搬送の迅速化も見込めるという。

 病院は創業100周年にあたる22年2月までに新築移転したい考えで、市議会には今後の工事日程なども示された。併設の介護老人保健施設「おかなみ」も移転させたい考えだという。

 猪木院長は、移転後も現在の病床数を維持するとして、「地域医療に貢献できるよう整備を進めたい」と述べた。一方、2次救急の3輪番体制については「将来は(伊賀)市内完結を目指したい」と、見直しを求める考えを示した。

 市側は、岡波総合病院は救急医療を含む地域医療の維持に欠かせない存在などとして、3月議会に関係する議案を提出する。(燧〈ひうち〉正典)