岡崎のがんセンターと市民病院 県が経営統合を検討

2018.02.05

岡崎のがんセンターと市民病院 県が経営統合を検討
2018.02.02 中日新聞 


 愛知県は、慢性的な赤字が続く県がんセンター愛知病院(岡崎市)について、岡崎市が運営する岡崎市民病院と経営統合する検討を始めた。二〇一八年度に具体案をまとめ、二〇年度以降に統合する方針。診療機能や患者、職員を市民病院が引き継ぐなどして、経営の効率化を図る。関係者への取材で分かった。

 県がんセンター愛知病院は二百七十六床あり、高度ながん治療が受けられる拠点として地域医療に貢献してきた。ただ患者の治療にかかる費用や職員らの人件費の増加などが年々経営を圧迫。一六年度は前年度の二倍以上となる四億三千万円の損失を計上した。

 県は一八年度から撤退に向けた具体的な検討に入る。岡崎市民病院(七百十五床)に機能を委ね、より充実した地域医療を提供できるよう、同病院などと調整していく。

 二〇年春にはJR岡崎駅近くに藤田保健衛生大岡崎医療センター(四百床)が開業するため、経営から撤退しても患者の受け入れ先はあるという判断もある。

 県がんセンター愛知病院は一九五四(昭和二十九)年、結核患者専門の「愛知病院」として開業し、救急医療も担ってきた。〇五年に現在の名称に変更。緩和ケア病棟や、在宅患者をサポートする「地域緩和ケアセンター」を設けるなどして、西三河地方で高度医療を専門とする医療機関の中心的な役割を担ってきた。

中日新聞社