近畿大 病院移転 大阪狭山市から撤退へ 経営環境悪化で /大阪

2018.01.16


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近畿大 病院移転 大阪狭山市から撤退へ 経営環境悪化で /大阪

 毎日新聞2017年12月13日

大阪狭山市にある近畿大医学部と付属病院の堺市への移転を巡り、近畿大は12日、当初の計画を変更すると発表した。

移転後も大阪狭山市の現病院を規模を縮小して残す方針を撤回し、現病院は閉鎖に踏み切る。

一方、移転に伴って閉鎖するとしていた医学部堺病院(堺市)は、経営譲渡を視野に存続を図る。

これに対し、病院の存続を前提にまちづくりを進めてきた大阪狭山市は、「到底受け入れられない」と近畿大に再考を求めている。
 
 
 近畿大は2014年、大阪狭山市にある医学部と付属病院(929床)を23年4月に堺市南区の泉北ニュータウンの泉ケ丘駅前に移転する計画を発表。

大阪狭山市への影響を最小限に抑えるため、現病院も300床程度に縮小した上で分院として存続させ、移転先の堺市にある医学部堺病院(440床)は閉鎖するとしていた。

 ところが、堺病院の閉鎖に対して地元の住民や医師会が反発。これを受けて近畿大は、移転後も現病院と堺病院の両方とも存続させて3病院体制とする案を検討した。

しかし、この間に医師の退職が相次ぐなどして経営環境が悪化し、現病院、堺病院ともに経営体力の面から維持が難しくなったという。

 近畿大は計画の変更について、11月末に府に正式に申し出た。

今月6日には、大阪狭山市を含めた南河内地区の自治体にも説明し、理解を求めた。
近畿大医学部の担当者は「医学部移転後も、医師派遣などを通じて南河内地区の医療に貢献する」としている。

 近畿大が完全に撤退することになる大阪狭山市は反発している。

市の担当者は「産科と小児科の病床は、市内には近大病院にしかなく、完全撤退となれば影響は大きい」と話しており、近畿大に近く存続を求める申し入れをする考えだ。【大久保昂】
..https://mainichi.jp/articles/20171213/ddl/k27/100/391000c