市立病院*診療体制見直し視野*市長「収入見合う経営を」

2018.01.12

市立病院*診療体制見直し視野*市長「収入見合う経営を」
2018.01.10 北海道新聞朝 


 【江別】三好昇市長は4日の定例記者会見で、赤字経営が続く市立病院について「収入が上がらなければ、収入に見合った経営を考えていかなくてはいけない」と述べ、将来的な診療体制の見直しも視野に経営方針の転換を検討する考えを示唆した。(津村和宏)

 市によると、2016年度の市立病院事業会計決算は、一般会計から約14億円を繰り入れ、赤字総額に当たる累積欠損金が約82億円に上る。

 市長は市立病院の経営改善に向けて昨年3月に策定した「新公立病院改革プラン」について、「思い通りに進んでいない。今の収入の中で経営したら、どういう診療体制になるのか、これまでとは全く違う考え方になる」と説明。収入増を追求した路線を見直す可能性を示した。

 市民が札幌の医療機関も受診する現状の中、市立病院が担う診療分野と、市内で競合する医療機関に振り分ける診療分野について今後見極める必要があると強調。その上で「(市立病院は)産科や小児科などをカバーするほか、これまでもやってきた在宅医療は守らなくてはいけない」と指摘した。

 経営方針の転換は診療科と職員の人員に影響することから、「(診療体制の変更などを)手のひらを返したような形ではできない。時間をかけたものになる。年数がかかる」とも話した。

 また、昨年6月に市議会に設置された市立病院・地域医療検討特別委員会(清水直幸委員長、10人)で調査と審査が継続的に行われており、三好市長は市議会の意見も聴いた上で今後の経営方針について検討していく考えだ。