土岐市の市立病院 時間外賃金1億円超未払い

2017.10.30

土岐市の市立病院 時間外賃金1億円超未払い

 岐阜県土岐市は24日、市立総合病院が時間外労働に関する労使協定(三六協定)を結ばずに職員に残業などをさせ、時間外の割増賃金を支払っていなかったとして、多治見労働基準監督署から是正勧告を受けたと発表した。未払い賃金は今年3月までの過去2年で計約1億1600万円に上り、病院は医師、看護師ら216人に追加支給する。

 同市によると、4月に労基署の勧告を受け、6月に三六協定を締結。今月10日に是正措置を報告した。

 労基署によると、複数の病院関係者から相談を受け、4月17日に抜き打ち検査を実施。シフトで決められた勤務時間以外に患者に対応した記録が、電子カルテに残されていたことなどから、違法な時間外労働が明らかになった。病院はこうした時間外労働に対する賃金を支払っていなかった。

 また、病院は労基署に宿直勤務を申請せずに、通常の時間外割増賃金より安い宿直手当の支給で済ませていた。労働基準法は申請して許可を受ければ、宿直手当を適用できるとしている。

 同病院総務課は「時間外の勤務について、必要な手続きはできているとの認識だった。是正勧告を厳粛に受け止め、適正な運用に取り組む」としている。

〔共同〕