死亡入院患者4人から多剤耐性緑のう菌 院内感染か 千葉大病院

2017.10.11

死亡入院患者4人から多剤耐性緑のう菌 院内感染か 千葉大病院
NHK  10月6日 
千葉大学医学部附属病院でことし8月以降に死亡した入院患者4人から抗生物質などの抗菌薬が効きにくい「多剤耐性緑のう菌」が検出され、病院は4人がいずれも同じフロアに入院していたことから院内感染の疑いもあると見て調査しています。
千葉市にある千葉大学医学部附属病院はことし8月下旬から先月下旬にかけて死亡した4人の入院患者から「多剤耐性緑のう菌」が検出されたと、5日、ホームページで発表しました。
病院によりますと、4人はいずれも同じフロアに入院していたということです。
このため病院は院内感染の疑いがあると見て、4人から検出された菌を千葉市環境保健研究所に送って遺伝子の型が同じかどうか分析を進めています。
 
多剤耐性緑のう菌は抗生物質などの抗菌薬が効きにくく、免疫力が低下した患者が感染すると肺炎などを引き起こして死亡するおそれもあるということです。
 
これまでに4人のほかに感染は確認されていないということで、病院は感染の拡大防止対策を進めるとともに感染経路を調べています。
「多剤耐性緑のう菌」とは
「多剤耐性緑のう菌」は、身の回りに広く存在する細菌の一種「緑のう菌」のうち、複数の抗生物質などの抗菌薬が効きにくい「多剤耐性」になったものです。
病気などで抵抗力の弱った人が感染すると、肺炎や尿路感染症を引き起こし、悪化すると敗血症などで死亡するケースもあります。
 
昭和50年代から報告されるようになり、その後、さまざまな抗菌薬に耐性をもつ緑のう菌が発見され、各地の病院で院内感染の原因として報告されて問題となっています。
 
国立感染症研究所によりますと、およそ500の病院から報告を受けた患者の数は、平成15年に759件と多かったのですが、その後、減少傾向で、おととしまでの5年間は年間の患者数は200件から400件余りで推移しています。