県立病院「早急に経営改善を」 16年度赤字受け 評価委、阿部知事に報告

2017.09.25


県立病院「早急に経営改善を」 16年度赤字受け 評価委、阿部知事に報告
2017.09.21 信濃毎日新聞



 地方独立行政法人県立病院機構の実績を点検する評価委員会は20日、2016年度の評価結果を阿部守一知事に報告した。機構が運営する県立5病院などの経常損益が、機構発足以来最大の2億6300万円余の赤字になったことを受け、小宮山淳委員長(元信州大学長)が「早急な経営改善が必要」と指摘した。

 16年度決算では、須坂病院(17年7月に県立信州医療センターへ改称、須坂市)が、分娩(ぶんべん)を一時休止した影響で利益幅が前年度比8400万円縮小。全体的に入院、外来患者は減少傾向で、こころの医療センター駒ケ根(駒ケ根市)と木曽病院(木曽郡木曽町)は、それぞれ4100万円、3800万円の赤字だった。

 評価委は、各病院で早期に経営改善計画を作り、18年度には具体的取り組みを始めるよう要望。経営に関わる数値目標の設定も求めた。また、給与費の割合が増加傾向だとし、職員配置の最適化、人事給与制度の見直しを「スピード感を持って」進めることに言及した。

 一方、365日のリハビリ実施、在宅医療の充実などサービスそのものは評価。委員からは、人口減、常勤医の不在といったマイナス要因もあるとし、経営悪化や改善への対応が、職員の士気低下を招かないよう配慮を求める声も出た。報告を受けた知事は「地域医療が損なわれないよう持続可能性を持つことが重要だ」と述べた。

 評価委は、機構の対応の進展状況を点検するため、新たに各病院へのヒアリングを行う方針も知事に伝えた。

信濃毎日新聞社