十和田市立中央病院「本年度の稼働好調」 実質赤字解消目指す

2017.08.09


十和田市立中央病院「本年度の稼働好調」 実質赤字解消目指す
2017.08.08 


 赤字が続く十和田市立中央病院の経営について話し合う、十和田市病院事業経営審議会(会長・石橋義雄市議会民生福祉常任委員会委員長)が7日、同病院で開かれた。病院側は昨年(5月1日時点)より常勤医が6人増え36人となった効果で、経営上の指標となる一般病床稼働率が好調に推移していることなどを説明。本年度決算で実質赤字の解消を目指すと強調した。

 同審議会で同病院の接待隆敏事務局長は、80%を経営上の目標としている一般病床稼働率について、2016年度は70%と低迷したと報告。医師数が増えた本年度は、4月こそ72%だったものの、5月は81%、6月は79%、7月は83%(暫定)とおおむね好調に推移しているとし、「経費削減にも努め、何としても現金ベースの赤字を解消したい」と本年度の実質赤字解消を目指す決意を述べた。

 同事務局長は昨年12月の市議会答弁で、16~17年度で経営改善に一定の方向性が見いだせない場合、独立行政法人化や指定管理者制度の導入など、経営形態の変更を視野に入れる考えを示していたが、同日の審議会後の取材に「現時点で考えていない。いい方向に転がりだしたので、何とかなると考えている」とした。

 同審議会で病院側は6月市議会で概算値を明らかにしていた2016年度の決算見込みについて医業収支と医業外収支などを合わせた収益的収支は8億9930万円の赤字、減価償却費などを除いた現金ベースの実質単年度資金収支は3億5204万円の赤字と報告。同収支の赤字は3年連続となった。

(三國谷啓)

東奥日報社