◼️常勤医の残業時間、3分の1が上限超す 新潟県立病院

2017.07.13


◼️常勤医の残業時間、3分の1が上限超す 新潟県立病院

朝日新聞デジタル
2017年7月10日
 新潟県病院局が運営する県立13病院で2016年度、長時間労働を抑えるための労使協定(36(さぶろく)協定)で決めた残業時間の上限(月75時間)を超えた常勤医が、延べ105人いたことがわかった。6日の県議会常任委員会で、県が明らかにした。県は勤務実態の調査を進めており、近く結果を公表する。

 月80時間を超えたのは延べ81人(前年度比23人増)、100時間超も延べ23人(同1人増)いた。県によると、救急患者への対応や手術が長時間に及ぶ場合に勤務時間が長くなる傾向があるという。対象となる常勤医は340人で、所定労働時間は1日あたり7時間45分。

 国は、過労死の判定基準(過労死ライン)を、所定労働時間が1日あたり8時間の場合で、残業時間が月100時間以上か、直前2~6カ月の平均が月80時間以上としている。県は、地域や部門によって、医師不足が生じていることも超過勤務の原因になっているとみている。

 県立病院の看護師は、36協定で残業時間の上限を月30時間と決めている。昨年度、約2300人のうち延べ121人が上限時間を超えていたが、80時間を超えた人はいなかったという。








労基署が県に是正勧告
がんセンター医師ら4人 過労死ライン超え

 県は4日、県立がんセンター新潟病院(新潟市中央区)の常勤医ら4人に労使協定(三六協定)で定めた以上の時間外労働をさせたとして、新潟労働基準監督署から是正勧告を受けたと発表した。4人はいずれも3月に「過労死ライン」とされる月80時間を超える時間外労働をしていた。

 勧告は3日付。労基署が5~6月に調査し、判明した。同病院の労使が結んだ三六協定は、月の時間外労働時間の上限を75時間と定めている。

 県によると、3月に80時間を超える時間外労働をしていたのは医師2人と事務職員2人。医師はそれぞれ96・4時間、84・4時間、事務職員はそれぞれ92・4時間、81・4時間働いていた。

 是正勧告では「過労死ライン」を超えて時間外労働をしていたことを問題視した。また、病院として長時間労働対策を検討していなかったことや、検査薬品の危険性を医師や技師に対して注意喚起する表示を怠っていたことなどが法令違反と指摘された。

 県は同病院以外の12の県立病院でも同様の違反がないか調べる方針。県病院局総務課は「勧告を真摯(しんし)に受け止め、改善に向けて取り組みたい。今後、状況を把握して原因を分析し、具体的な対策を検討する」としている。

 医師の長時間労働を巡っては、新潟市民病院の医師の過労自殺が労災認定され、同病院が労基署から是正勧告を受けている。