紀南病院に優良表彰 6年連続黒字 健全経営 地域に貢献=和歌山

2017.06.28


紀南病院に優良表彰 6年連続黒字 健全経営 地域に貢献=和歌山
2017.06.27 読売新聞



 田辺市新庄町、紀南病院(赤木秀治院長)が6年連続で黒字経営を果たし、健全経営を続けながら地域医療に貢献している自治体立病院として、2017年度の優良病院表彰を受けた。県内では、昨年度の公立那賀病院(紀の川市)に続いて2例目。(田山一郎)

 表彰は、全国自治体病院開設者協議会と全国自治体病院協議会が1986年から共同で実施。過去5年以上、連続して黒字経営を続ける病院を対象にしており、今年度は紀南病院を含む全国12病院が、22日に表彰された。

 紀南病院は23診療科、ベッド数356床。45年に開設され、田辺市とみなべ、白浜、上富田の1市3町でつくる公立紀南病院組合が運営している。

 2005年、現在地に新築移転。医療機材の新規購入費約40億円の減価償却や、旧病院解体費の借入金返済などが重荷となり、10年度には累積赤字が65億7000万円に膨らんだ。

 しかし、医療収益は順調に推移。減価償却の終了などに伴い、11年度から経常収支が黒字に転換。16年度末には累積剰余金が24億8000万円になった。

 行政サービスの一環としての地域医療は、自治体の財政悪化や人件費、医療機材の高騰などで厳しい環境にある。自治体立病院は現在約900あるが、15年度の実態調査では9割が赤字経営という。

 赤木院長は「経営の健全化が実現でき、評価されたことは光栄。医療と介護の連携など、地域住民の命を守るという使命を、今後も果たしていきたい」と話している。