天使病院 出産予約停止 東区 医師4人退職意向

2017.06.21

天使病院 出産予約停止 東区 医師4人退職意向=北海道
2017.06.17 東京朝刊 27頁 (全561字) 

 


 札幌市東区の天使病院(藤井ひとみ院長)は16日、研修医4人を除く6人の産婦人科医のうち4人が退職の意向を示し、後任を確保できるめどがたっていないとして、新規の出産予約の受け付けを停止したと明らかにした。同病院によると、現時点で予約が入っている約500件については、ほかの病院を紹介するなどの対応を取り始めている。

 同病院は年間約1000件の出産を扱っており、周産期に高度な医療を提供できる地域周産期母子医療センターで、新生児集中治療室や母体胎児集中治療室などを備えている。緊急または危険性の高い出産についても、同病院は「診療体制の縮小が想定され、今後、制限する可能性がある」としている。

 退職する医師4人は、産婦人科医の勤務先を調整する一般社団法人「ウィンド」の会員または元会員。ウィンドは「天使病院の医師雇用を巡り、我々と認識のずれがあった」と説明。「限界はあるが、天使病院の医療体制を維持できるように協力したい」としている。

 道地域医療課によると、札幌圏での年間の出生数は約1万8000件で、同病院が5%強を担う。地域周産期母子医療センターは道内で30施設あり、このうち札幌圏では同病院を含めて6施設という。同課は「すぐに影響が出ることはないと考えられる。だが、今後の長期的な影響の有無などを検討していきたい」と話している