桜ヶ丘病院 清水庁舎に移転発表へ 利便性、中心街活性化で軍配=静岡

2017.03.08

桜ヶ丘病院 清水庁舎に移転発表へ 利便性、中心街活性化で軍配=静岡
2017.03.07 読売新聞



 静岡市清水区の桜ヶ丘病院の移転問題で、市と病院を運営する独立行政法人「地域医療機能推進機構」(JCHO)が7日に記者会見し、移転先を市役所清水庁舎に決定したと発表する見通しとなった。清水庁舎と清水桜が丘公園が候補地に挙がっていたが、交通の利便性や中心市街地の活性化などの観点で清水庁舎に軍配が上がった形だ。

 桜ヶ丘病院は、築57年で、施設の老朽化が深刻になっている。市は昨年9月、JCHOの求めに応じて清水庁舎と、病院の現在地に近い桜が丘公園の2か所を候補地として提示した。

 このうち、清水庁舎は県の第4次地震被害想定で、最大2・2メートルの浸水が想定されている。浸水やがれきで道路が通行できなくなり、病院が使えない事態が指摘されており、一部の住民から反対の声が上がっていた。

 一方、市は交通の利便性や清水区の中心市街地を活性化する「街づくり」の観点から、清水庁舎を優位な移転先としてJCHOに示した。今年1月、JCHOも「安定的な経営が望める」などとして、清水庁舎への移転支持を表明していた。

 市は、清水区の街づくり構想を住民に説明するタウンミーティングを先月~今月、区内で8回実施。田辺信宏市長が「建築構造の工夫などで病院機能は維持できる」などと、清水庁舎への移転について理解を求めた。

 会場では、移転に反対する激しいヤジが飛び交う場面もあったが、田辺市長は「手応えを感じた」と話し、予定通り清水庁舎への移転を進める考えを示していた。

◇桜ヶ丘病院の移転を巡る問題の経緯
2015年5月 市がJCHOから移転候補地の情報提供の依頼を受ける
2016年2月 市が市議会で清水庁舎を有力な移転先と表明
9月 市が清水庁舎と桜が丘公園を候補地としてJCHOに提示
12月 田辺市長がJCHOに清水庁舎が優位と伝える
2017年1月 JCHOが清水庁舎への移転を支持