丸瀬布厚生病院 赤字年間1.8億円*来春 無床診療所に*理事会決定「改善見込めず」

2017.02.09

丸瀬布厚生病院 赤字年間1.8億円*来春 無床診療所に*理事会決定「改善見込めず」
2017.02.08 北海道新聞 


 【遠軽】JA北海道厚生連(札幌)は3日、札幌市内で理事会を開き、丸瀬布厚生病院(平山典保院長)の一般病棟50床を全廃し、2018年4月から無床の診療所にすることを決めた。道厚生連は「年間2億円近い赤字を計上し、やむを得なかった。地元の皆さまに十分説明するとともに、今後の対応を町など関係者とも相談しながら検討していきたい」と話している。(城居将樹)

 同病院は現在、平山院長ら常勤医2人が内科を診療し、遠軽厚生病院や旭川厚生病院の医師が外科や皮膚科の外来を担当している。病棟の稼働率は70%ほどという。

 道厚生連の小川秀幸常務理事は「道の地域医療構想でも、慢性期の病床を削減する方向が示されている。丸瀬布厚生病院には慢性期の長期入院患者が多く、現行の診療報酬では満床になっても採算が取れない。19床以下の有床診療所でも収支の大幅な改善は見込めない」と説明する。

 町によると、町の助成のうち、赤字を埋める「損失負担金」は10年度まで年間5千万円前後だったが、11年度から増加。14年度は約1億2400万円、15年度も約1億8700万円に上った。このほか、医師給与の一部となる「医師配置負担金」も06年度から年間約800万円支出している。

 さらに、現在68歳の平山院長が65歳だったとき、町の要請で5年間、定年を延長。18年5月に70歳となるため、後継の確保も課題となる。

 小川常務は「入院患者への対応や、今後の診療体制、遠軽厚生病院との連携の在り方、病棟の利用方法など、1年かけてまとめていきたい」と話している。