清水まちづくり構想着手 桜ケ丘病院移転見据え 市民へ示す将来像に 新病院と新庁舎 核-静岡市

2017.01.02

清水まちづくり構想着手 桜ケ丘病院移転見据え 市民へ示す将来像に 新病院と新庁舎 核-静岡市(市川雄一/政治部)
2016.12.30静岡新聞

 静岡市清水区の桜ケ丘病院の市役所清水庁舎所在地への移転が決定的になったとして、市が新病院と新清水庁舎を核とした清水都心のまちづくり構想の策定に着手したことが、29日までの関係者への取材で分かった。津波浸水想定区域内にある清水庁舎への移転には反対の声も根強く、正式決定前に、市民に示す将来像の検討を始める必要があると判断した。新たに建設される病院と庁舎を防災とにぎわいの拠点に位置付け、まちと港が融合したまちづくりを目指す。

 (政治部・市川雄一)

 病院移転に伴い、市はJR清水駅東口公園に新庁舎を建設する方向で検討している。同公園は津波浸水想定区域内にあることから、1階部分を柱だけのピロティ構造にし、改札のある清水駅2階部分と庁舎を高架横断橋でつなぐ案が浮上。高架横断橋に広場機能を持たせることで、清水駅からの緊急避難にも対応する。富士山を望めるオープンデッキとして、にぎわいづくりの中心にもなる。

 新病院と新庁舎を結ぶエリアは、空き店舗などを活用する「まちなかのリノベーション(仮名)」エリアとする。空き店舗や遊休不動産の所有者とビジネス計画者をワークショップなどで結び、民間主導のプロジェクトとして事業化を狙う。既存商店街の活性化にもつなげる。

 市は新病院、新庁舎に、清水港日の出地域で整備を進めている海洋文化拠点を加えた3施設が民間開発の呼び水になると想定。現在は駐車場などが点在する清水駅東側などでサッカースタジアムや複合ビルなど大規模開発の可能性を模索する。

 桜ケ丘病院の移転先を巡っては、病院を運営する独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)が2017年1月中にも正式決定する見込み。病院現在地周辺の住民らが清水庁舎所在地への移転に反対していることもあり、田辺信宏市長は正式決定後、市民説明会を開く意向を示している。