大学卒の看護師が10%増えると患者の死亡率が5%減る。

2017.01.13

大学卒の看護師が10%増えると患者の死亡率が5%減る。この米国の研究結果は私が今夏に知った衝撃的な事実の一つです。この研究はLinda H. Aiken et.alが2003年にアメリカ医師会誌(JAMA)で発表したものです。さらに、同様の研究グループが欧州で追試験を行ったところ患者の死亡率が7%減るという結果も2014年に英国のLancet誌で報告されています。

これらの研究結果が日本でも通用するならば、大学卒の看護師を増やすことは医療レベルを向上させます。

確かに、我が国でも近年大卒の看護師が増えています。(平成15年度5125人→平成18年度7140人)。ところが、「急に大卒の看護師を増やしても粗製濫造になりかねない」という危惧の声も少なくありません。特に、新設された看護大学の偏差値が低いことを指摘する人が多いようです。

そこで私は、日本における看護師の大学教育の現状について調査しました。特に、入学時の学力と卒後の学力に関係性があるかを調査しました。

まず、看護学部に対する学生人気の高まりには目を見張るものがあります。大学受験予備校の大手、河合塾提供のデータによると2004年から2014年までの10年間で4年制の看護学部志願者数は、国公立と私立を合わせて29,100人から84,300人に増加しています。実に約2.9倍の伸びです
http://www.huffingtonpost.jp/kohei-mori/nursing-university_b_5833606.html