垂水徳洲会が3月末閉院/グループ幹部が垂水市に報告

2016.11.10

垂水徳洲会が3月末閉院/グループ幹部が垂水市に報告
2016.11.09 南日本新聞

 徳洲会グループの福島安義副理事長ら幹部が8日、垂水市役所を訪れ、運営法人の理事会が垂水徳洲会病院の閉鎖を正式決定したと報告した。閉鎖は来年3月末。福島副理事長は取材に「苦渋の決断。患者や市民に迷惑が掛からないよう対応したい」と話した。

 幹部は尾脇雅弥市長や「垂水徳洲会病院を存続させる会」メンバーと会談。閉鎖理由として、医師確保が困難になったことや施設老朽化を挙げた。地域にグループの病院しかない離島などと比較し、市立医療センター垂水中央病院(126病床)があることも判断材料になったという。

 垂水徳洲会病院の78病床を法人内の大隅鹿屋病院(鹿屋市)に移し、機能集約を図る方針も伝えた。入院患者や職員は、希望があれば関連病院に移れるようにし、大隅鹿屋病院から垂水市域に送迎バスを走らせることも検討する。

 報告を受けた尾脇市長は「行政として存続への思いを伝えてきただけに残念。地域医療にはマイナスであり、それをどう補うか協議していく」と述べた。

 垂水徳洲会病院には8日、閉鎖決定を伝える張り紙が出された。同市海潟の母親(90)が入院中という女性(65)は「20年以上お世話になり、夜間救急も対応してもらった。鹿屋まで行くのは厳しい」と不安そうだった。

 運営法人の鹿児島愛心会は4日に開いた理事会で、病院閉鎖と病床移転を決定していた。(大川源太郎)