神奈川県立七沢病院移譲先募集 最低9・6億円

2016.11.09

神奈川県立七沢病院移譲先募集 最低9・6億円
2016.11.07 建通新聞


 神奈川県は4日、県立七沢リハビリテーション病院脳血管センター(以下、七沢病院 厚木市)の民間移譲先募集で募集要項を公表した。応募書類の提出期間は12月9~15日。11月8~14日に現地説明会を開催する。現在、県内で200床以上の病院を運営している医療法人などが対象。最低譲渡価格は、9億6450万円としている。2017年1月に選定委員会による移譲先候補者の選定(プレゼンテーションなど予定)を行い、移譲先を特定。2月の県議会に資産譲渡の議案を提出。4月以降、移譲先による病院運営を開始する予定だ。

 土地・建物とも有償譲渡。譲渡後の病床数は245床。病床は回復期の病床とし、100床以上を脳血管疾患に関する病床とする。これらの条件で必要な診療科を設定し、外来診療を実施。地域の患者を受け入れるとともに、地域内の他の医療機関とも連携する。看護実習生などを受け入れることも条件。できるだけ長期間(少なくとも10年間)は現在の場所で病院運営を継続。「地域の住民の要望になるべく応えること」を条件に加えている。

 移譲先選定では、病院運営などの事業内容と購入希望価格の提案を審査。最低譲渡価格9億6450万円(税抜き)の内訳は、土地が5億5174万2500円。建物が4億1275万7500円。


※敷地約5ヘクタール、延べ3万平方メートル弱


 七沢病院(厚木市七沢1304)は、再整備を実施中の神奈川県総合リハビリテーションセンターに統合される。また、地域医療構想で将来的に県央地域で回復期病院が大きく不足するという推計が出ている。このため、統合後も病院機能は廃止せず、現状のまま、公募により民間医療法人などに移譲する方針とした。

 七沢病院の建物では、本館の耐震工事を1985年に実施。新館は82年以降の建物で耐震基準に適合している。県は、現状で病院都市の使用に十分耐えられる状況にあると見ている。

 病院の敷地面積は5万0296平方メートル。現状の建物は、本館が鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ1万0288平方メートル。新館が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ1万1584平方メートル。その他、元七沢老人ホーム居住棟、東看護婦宿舎、もえぎ寮など。施設の合計延べ面積は2万9408平方メートル。1966年から95年にかけて建築した施設。

 移譲においては、運営費、改修費などの特別な補助は行わない方針。

建通新聞社