日本初のLEED-Healthcare版・ゴールド認証を取得

2016.11.01

日本初のLEED-Healthcare版・ゴールド認証を取得
 
  

 [学校法人 順天堂]

エコホスピタル・順天堂医院B棟(新病院)

  学校法人順天堂(理事長:小川秀興)と清水建設株式会社(社長:井上和幸)は、このほど、世界に誇れるエコホスピタルを目指して計画した順天堂医院B棟(文京区本郷、2016年4月竣工)について、その証となるLEED-Healthcare版・ゴールド認証を取得しました。LEED-Healthcare版の認証取得は、国内では順天堂医院B棟が初めてであり、世界中でも36件しか取得事例がありません。


 1.認証取得のポイント
 LEED-Healthcare版の認証取得では、設計終了時に設計審査、施工終了時に建設審査をそれぞれ受審します。審査の対象分野は、1.持続可能な立地、2.水効率、3.エネルギー・大気、4.資材・資源、5.室内環境品質からなる主要5分野と1.設計革新性、2.地域特性への対応からなる連動2分野の計7分野です。
  LEEDが米国発の認証で、日本の基準に合致しない審査項目等が含まれることから、今回のB棟では、日本の基準に即した審査項目を取捨選択のうえ受審しました。その結果、審査項目をほぼ予定通りクリアし、ゴールド認証の取得〔64点(110点満点、60点以上が認証取得)〕となりました。
  B棟が評価された主な点は、清水建設独自の輻射空調システムによる省エネと快適性向上、地震時に各種設備を継続稼働させるBCPの重点項目の他、医療機器洗浄・設備用水まで含めた節水、屋上庭園等による敷地緑化、リサイクル建材の採用、施工中の室内環境管理、等です。また、設計施工一括請負による意匠・構造・設備・施工の緊密連携性も評価されました。

 2.LEED/LEED-Healthcare版について
 LEEDは、米国グリーンビルディング協議会(USGBC)が主宰する建築環境の総合性能評価指標です。環境先進企業の環境ブランディングに欠かせない指標、あるいは建物の売買・テナント誘致のための差別化指標、ファンドの建物性能評価基準等として認識・活用されています。LEED認証を取得した建物は約110カ国、約3万1千件に及びますが、今回認証取得したHealthcare(医療施設)版は2011年に新設された認証で、これまで日本では取得事例がありませんでした。

 3.認証取得の経緯
  LEED-Healthcare版の新設後、順天堂と清水建設は順天堂医院B棟が世界に誇れるエコホスピタルである証として、その取得を目標に掲げました。ただ、既にB棟の実施設計が終了していたことから、時間的に非常に限られた中、工事スケジュールに影響しない範囲で設計内容を見直し、認証取得に挑戦することになりました。また、LEEDが米国発の認証で、日本の基準に合致しない審査項目等が含まれることから、受審する審査(加点)項目を戦略的に取捨選択した結果、ゴールド認証への挑戦が適切という判断を下しました。

 4.今後の展開
  本認証の取得により、順天堂は世界的標準に準拠している医療施設であるB棟の環境面のアドバンテージを活かして、世界最高水準の医療の提供と医療人材の育成、並びに研究を推進することで医療の発展に寄与してまいります。また、清水建設では設計施工のメリットを生かして効果的・効率的なLEED認証取得を提案することにより、案件受注に結び付けていく考えです。

LEED-Healthcare版・ゴールド認証を取得した順天堂医院 B棟


■LEED-Healthcare版・ゴールド認証取得の体制
  施主LEED推進主体 - 順天堂大学キャンパス・ホスピタル再編事業事務局
  総括LEEDコンサル - 清水建設(株)
 設計・施工関連項目検討 - 清水建設(株)
 設備のコミッショニング責任者 ‐ (株)日本設計(工事監理者として)
  アドバイザー ‐ Gail Vittori

 ■順天堂医院B棟の概要
  工事名称:順天堂大学キャンパス・ホスピタル再編事業 順天堂医院B棟(新病院)
  所 在 地:文京区本郷2丁目201-1,-2,-3,-16,-17,-18
 発   注:学校法人順天堂
  設計施工:清水建設
  規  模:建築面積2,786m2 、延床面積45,089m2 地下3階、地上21階 高さ99.72m 
  竣  工:2016年4月 (2016/10/12-12:21)