2病院統合し機能分担 一体運営へセンター化 長野厚生連  

2016.10.17

2病院統合し機能分担 一体運営へセンター化 長野厚生連   
2016.10.14 日本農業新聞社



 JA長野厚生連は、長野市にある二つの厚生連病院を経営統合し、一体的な運営を図る「センター化」の方針を決めた。


急性期や慢性期など重点を置く機能を分担して医療の質を高めながら、経営基盤を強化する。
同連の自己改革の一環と位置付け、地域の医療ニーズにより的確に対応する。   


センター化するのは、市南西部の市街地にある篠ノ井総合病院(病床数433)と、中山間地に位置する新町病院(同140)。

現在はそれぞれの病院が独立採算で経営する。

両病院とも黒字経営だが、新町病院は地域の人口が減少傾向にあり、将来も単独で医療体制を維持するのは難しいとみて、センター化を決めた。

JA全厚連によると、厚生連病院同士が経営統合するのは「他にはないケース」という。

 来年4月に業務統合して一体的な運営を始め、2019年4月に経営統合する予定。

両病院の診療科や病床数は維持した上で、篠ノ井総合病院は高度急性期や急性期、新町病院は回復期や慢性期の医療にそれぞれ重点を置く拠点とする。



 例えば、篠ノ井総合病院で受け入れた救急患者が回復したら、新町病院に転院してリハビリなどの長期的な治療を受けてもらうといった形で一体的な医療を提供する。

両病院の病床を有効利用でき、ベッドがいっぱいで救急患者を受け入れられないといったケースが少なくなる。

利用者にとっては、症状と回復の段階に合わせた、よりきめ細かい医療サービスを受けられるメリットが見込まれる

長野厚生連の社浦康三理事長は「センター化は、中山間地の医療体制を維持するための一つの方法だ。今後もJA厚生連が地域医療を守る使命を果たしていきたい」と強調する。