[解説]飯山赤十字の改善計画 地域医療維持に危機感

2016.09.01

[解説]飯山赤十字の改善計画 地域医療維持に危機感
2016.08.31 信濃毎日新聞



 飯山市や野沢温泉村、木島平村、栄村の岳北地域4市村で唯一の公的医療機関である飯山赤十字病院(飯山市)が経営改善計画をまとめたのは、赤字が続き「このままでは岳北地域の医療が守れなくなる」との危機感があるためだ。4市村は財政支援する考えだが、病院経営を安定させるため医師確保に向け、さらに積極的な取り組みが欠かせない。

 常勤医は、特に産婦人科や内科、小児科、脳神経外科の確保が急務だ。産婦人科は、唯一の産婦人科嘱託常勤医が今年4月に非常勤となり、お産の扱いを休止。現在、産婦人科に常勤医はいない。30日の運営協議会で、古川賢一院長は協議会長の足立正則・飯山市長から産婦人科の常勤医師確保の見通しについて質問を受け「県外の大学病院や業者にもお願いして探しているところ」と述べた。

 内科は2006年度の8人から昨年度は6人に減少。今年3月から5月中旬まで、紹介状のない初診の患者の診察を休止し、紹介状のある患者や重症患者らの診察に制限した経緯がある。小児科は07年度から、脳神経外科は11年度から常勤医1人の状況が続く。こうした診療科では、診療日や診療時間を制限せざるを得ない状況だ。

 飯山赤十字病院は、県医師確保対策室との連携に加え、北陸新幹線(長野経由)沿線の県外大学病院や、民間企業なども対象に医師確保を働き掛ける考えだ。4市村と連携したさまざまな取り組みが一層大事になっている。