「松前に残る医師ら支えて」*町立病院考えるシンポに260人*町内外ネットワーク提案も

2016.07.12

「松前に残る医師ら支えて」*町立病院考えるシンポに260人*町内外ネットワーク提案も
2016.07.10 北海道新聞 


 【松前】町立松前病院のあり方について考えるシンポジウム「道南の地域医療の未来を考える」(実行委員長・樋口幸男地域医療を見守る会代表)が9日、町民総合センターで開かれた。地方独立行政法人化(独法化)をめぐる町側との意見の相違などから、木村真司院長が今月末で退職する事態となっている同病院。地域医療の今後を不安視する町内外の住民約260人が参加した。

 城西大(埼玉県)経営学部教授の伊関友伸(ともとし)氏が「まちの病院をなくさないために必要なこと」と題して講演。地方を中心に、高齢患者の増加による病院の負担増や、医師不足が深刻化している現状を説明した。

 同病院については、研修体制の充実で若手医師が確保され、雇用の安定が実現したと評価する一方、「木村院長の努力を評価すべきなのに、町や町議会の評価は低い」と指摘。町の独法化の検討遅れで「相当数の勤務医が辞職する可能性がある」との懸念を示し、「住民も地域医療の当事者。今後も残る医師らを支えてほしい」と呼び掛けた。

 講演後の質疑応答では、参加者から「町議会に声を届けるために行動を起こすべきだ」との意見が上がり、パネリストの前国立がん研究センター部長の望月友美子氏が「(病院問題を考える)町内外の議員や住民によるネットワークをつくってほしい」と提案した。