深夜初期救急を休止 医師高齢化で人員不足 甲府・医療センター

2016.06.28

深夜初期救急を休止 医師高齢化で人員不足 甲府・医療センター
2016.06.25 山梨日日新聞 



 甲府市幸町の市地域医療センターで、深夜帯の一般初期救急診療が4月から休止している。診療を担ってきた市内の開業医の高齢化が進み、対応できなくなったことが主な要因。休止以降は同センターが連絡を受けた上で病院を紹介している。運営してきた市医師会は「あくまで暫定的な休止。行政などと協議しながら再開も含めて対応策を考えていきたい」としている。〈植田裕作〉


 市医師会によると、同センターで休止しているのは夜間(午後7時~午前7時)の一般初期救急のうち、深夜帯(午後11時~午前7時)の部分。準夜帯(午後7~11時)や、夜間を含む小児初期救急診療などほかのサービスは継続している。

 4月からは深夜帯の初期救急を担う医師は置かず、二次救急の病院に診療を依頼している。案内業務は継続していて、市医師会の担当者は「診療を受けたい場合、まずはセンターに連絡してほしい」と話している。

 夜間の初期救急診療は長年、市医師会に所属する開業医有志が中心となり当番制で対応してきた。ただ、市内で開業する若手医師が少なくなり、高齢化が加速。過去には40人ほどで回していたが半分程度にまで減少し、平均年齢も約60歳まで上がったという。

 「深夜の診療は体力的に厳しい」という声も強くなったため、本年度中の一時的な休止を決めた。担当者は「多い医師で1カ月当たり3~4回お願いするケースも出ていて、当番表の作成が難しくなった」と説明している。

 市医師会は今年2月、県と甲府市などの4市町、二次救急病院とともに協議会を設立し、来年度以降の対応について話し合っている。担当者は「市医師会単独では限界がある。行政との連携を深めながら打開策を探りたい」と話している。


深夜帯の初期救急診療が休止となっている市地域医療センター=甲府市幸町

山梨日日新聞社